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白狐の妖と少女の恋愛物語
「返して!私の記憶!!
ねぇ、返して…。返してよ!!」
とある神社で出会った妖に記憶を奪われた。
懐かしいような、そんな気持ちが湧き上がってくる。
何なの?この想いは。彼をみて私は泣き出しそうになった。
彼は約束を果たしに来たと私に告げた。
彼はいったい誰なの?
どうして、私の記憶を?
『幸せの記憶を共に紡いでいこう』
にこやかに彼は笑っていた。
孤独を抱える少女、美和と彼女を助けようとする親友のさくら。
約束を果たしに来たとある白狐の妖。
彼らの運命が絡まり始める。