第4話
遅刻した上に、短いです。
心喰獣は5種類に分類される。
狼のような形状をし、最も数が多い最弱の兵士級。
中世騎士のような姿で剣と盾を持ち動きの素早い騎士級。
浮遊する目玉に複数の触手を持ち、遠距離からビームを放つ術者級。
亀のような甲羅を持ち、鈍重だが、身体が大きく固い要塞級。
クジラのような姿で水中や土中を進み、他の心喰獣を運ぶ母艦級。
それに対して、守護騎士側も分類分けされている。
心喰獣と違い、心力の多さと、討伐実績でA~FとSとランク付けされている。
兵士級が次々と襲いかかってくるが、所詮は最弱の兵士級。
3体程度では万全でなくても遅れをとることはない。
全て一太刀で切り捨てる。
「これだけか?」
チリチリする感覚が消えない。
誰かに見られている感覚が残っている。
意識を集中。
再び、黒鐵を正眼に構えると、次々に赤い瞳が現れた。
今度は3体どころではない。
「よっぽど、美味そうだったようだな。海歌の心力は」
兵士級だけでなく、騎士級の姿も数体見える。
遠くには術者級の姿もある。
大攻勢といってもいいくらいの数だ。
あの夜と同じくらいか、それ以上の激戦になるだろう。
「大盤振る舞いだな。だけど、ここは通さないぞ!」
意識的に心力を放ち、心喰獣を引き寄せる。
打ち漏らしたりすれば、海歌と静江さんが危なくなる。
歌姫見習いとは言え、奏者にもなっていない彼女では自分自身はもとより、静江さんを守り切ることは難しいだろう。
上昇した戦意に黒鐵が反応して、身体能力を上昇させ、心力による装甲を張り巡らせる。
身体が青白く発光し、一瞬、心喰獣が気圧されるが、すぐに強い敵意が返ってくる。
正眼から下段に構え、腰を落とす。
心喰獣を睨みつけ、足と腕に力を溜め、心喰獣の群れへと吶喊する。
襲い来る兵士級を次々と切り捨て、合間に切り込んでくる騎士級の攻撃を避ける。
兵士級は動物的に襲い掛かってくるだけだが、騎士級は人間と同じように駆け引きを仕掛けてくる。
その分、兵士級より厄介だ。
さらには遠距離から、術者級から援護射撃のようにビームが飛んでくる。
術者級のビームは、絶対に誤射をしない。
ビームが飛んでくる直前に、周りにいる心喰獣はその場を離れるし、心喰獣が密集している場所にはビームは飛んでこない。
数の暴力と遠近両方からの攻撃に、万全でないからだが徐々に悲鳴を上げ始めていた。
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