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生産職って戦うの?まあね。  作者: ぺんぎん村長
4/6

このバフはご覧の生産職で提供しております。

振りかけるとウェイクアップしちゃうパウダーがあってな、

雷が落ちるとエンバーミングっちゃうやつがいてな、

ちっちゃなあいつが高機動あの世人をパニックしちゃうのさ。

つまり?

ココは室内で掲示板実況を見つつ、人型の何かが阿鼻叫喚の惨状を起こしギルドで緊急討伐クエストに発展している所まで流し読みすると、入り口から大通りの様子を見た。


「別に、暗殺じゃないし。わざとだけどいいよね。皆わかってて集まってくるのがいけないんだから。」


大通りでは、プレイヤーたちが戦っており青白い肌をしたプレイヤーが片手間で倒されていく。まだ事件は解決していないようだ。




ココは悩んでいた。物凄く悩んでいた。ホラー体験をしたことで、謎の覚醒をしたとかではない。生産職だから生産しなきゃと思い立ち、素材集めから始めないと、と思ったまではいいが戦わなければ集まらないと気づく。


「どうしよ。生産職が戦うことなんてできないよね。戦闘職に集めてもらうとか?でもパシリなんていないし…。」


普通に考えて、プレイヤーから集まった素材を買えばいいのだが、ココからすれば冗談でも笑えない。戦っているプレイヤーは戦闘職だけではないのだ、同じ生産職もいるだろう。貧乏になった彼ら彼女らは今ごろ金策に忙しいだろうに、そこに買い取ってくれるプレイヤーが現れたら幾ら何でも馬鹿だって疑う。


何故に金持ちなのか。


疑われたら最後、全プレイヤーから金を巻き上げ、貧乏に叩き落とした原因、大量PKの犯人だとバレてしまう。そもそも、生産職が戦えないという常識は今更言うものではない。大量PKの生産職という非常識に半身浴しているココが、常識を語るなど噴飯ものである。


「うーん、武器なんて使えないからいらないし。どうしよう。」


何気なくストレージを開いてみたココは、ある物らを見つけた。


謎の肉塊たち

謎の骨たち

謎の核石たち

赤黒い生地たち


「…。」


閃いた。何だ素材"いる"じゃんと考えた末に、謎の骨と赤黒い生地を使って1つのベルを作り上げた。見た目は白いガラクタの様に見えるが、元が元なので呪われている様に感じてしまうだろう。



ドアの"ベル"フェゴール

俺の美声に、ッンァア!…酔いしれな…。

その音色は何故か美しいと感じ、虜にして逃さないという。

また、近くで聞いた者の体の調子が上がるが…。

効果範囲は1m。

付加:活性30分

付加:魅了

付加:30分後腐敗


付加:活性

普段の1割分ステータスが上がる。

アンデッドに常時ダメージを与える。


状態:魅了

魅了された相手にだけ、スキルの効果が無くなる。行動阻害ではない。


状態:腐敗

種族:アンデッドとなり、NPCからモンスターの判定を受ける。スキル:感染を持ち自動発動する、一度だけ、生物を状態:腐敗にする。抗体をうけると元に戻る。活性すると死滅していく。



ベルをしまうと、意気揚々とギルドがある大通りから外れて1つの向かい側の細道から歩いていく。大通りではたくさんのプレイヤーが走り回っており夜でもその賑わいは続いていた。聞こえてくる話に耳を傾けていると、どうやら彼ら彼女らは金策以外にもNPC暗殺者を探しているらしい。


「NPCの暗殺者かー。気をつけないといけないね、輪切りになっちゃうよ。」


輪切りにした本人から気をつけろなんて言われたくはないが、罠に引っかかる方が立場は弱いので何も言えないだろう。気をつけなかったせいで罠にかかったのだから。そんな事を適当に考えていると、隣の通りにギルドと思わしき大きな建物が見えた。


「さてと、こんな時はレッツパーリィってね。」


その言葉とともにギルドの入り口を確認、どうやらスイングドアになっておりすぐ右隣にイスが置いてある。変な所で西部劇っぽいなと首を傾げ、流れるようにイスの裏にベルを仕込むと鋼糸でイスとドアに結び、左側の扉を押して中に入った。


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