特訓1
あなたは、一人暮らしでした。
しかし、最近少女が家に住み着くようになりました。
少女はたくさんの力をあなたにくれました。
その力の一つに麻雀牌を透視する能力を授かりました。
「よし、これから雀荘に」
ロングスカートのメイド服を身にまとった美少女のあなたが答えます。
「まだ早いよ、お兄ちゃん」
セーラー服を着た少女はあなたをお兄ちゃんと呼んでいます。
「早いってどういうことだ?」
「お兄ちゃん、まだ牌を1つだけでしかも透視するのに時間かかるでしょ?」
「確かにまだ透視はそれくらいしか出来ないけど、3割くらいトップとれるんじゃないか?」
「3割だけじゃ麻雀稼げないよ。8割以上にならないと」
「8割以上!?どんなレベルで打てばいいんだ?」
「相手の手牌、山、王牌が全部記憶出来るくらいかな?」
「そうなるまで自宅で練習ってわけか」
「まずは麻雀牌テーブルに表で並べるね。まずは相手の手牌を記憶するところからだね」
「記憶の練習が先なのか。透視の練習が先じゃないのか?」
「透視は練習は明日に」
「5秒くらいたったかな。ふせるね」
どのくらいの難易度かというと、シャッフルされたトランプ13枚の順番を5秒で記憶するようなものです。
実際にどんなものかやってみたい方は牌姿記憶トレーニングで検索してみてください。
「②8四東白7②北五⑨・・・駄目だ、分からない」
「お兄ちゃん、初めてでそれなら十分だよ。最初は5~6覚えるのがやっとだから」
「じゃあ、また適当に混ぜて手牌作るね」
1時間後
「六白①3東四二⑧1①5東①」
「お兄ちゃん、上達早いね!後は自分の手牌と他の相手の手牌合計72枚を5秒で覚えられれば大丈夫かな」
「難しすぎ!」
「・・・記憶の練習はこれくらいにしよっか。そういえばお兄ちゃん麻雀の点数計算出来るの?」
「あまり自信ないな」
「じゃあ、点数計算と点数表覚えよう。後は待ちとかかな?お兄ちゃんの記憶力ならきっとすぐだよ」
「パソコンで調べればいいか」
「覚えたと思ったら、プロ試験に過去問が出題されているからそれを見てね。ぱっと問題見て2秒で答えられるようになるといいかな」
「に、2秒!?」
「相手の牌見ながら麻雀するんだよ?点数計算なんてまともにする時間どこにあるの?」
「あがった後ゆっくり数えれば」
「それだとフリーで迷惑になる。あがったらすぐに点数報告出来る様にならないと」
「透視あれば麻雀余裕だと思ってたけど、こんなにきついのか」
「もう今日は遅いから、寝る準備しよっか。一緒の布団でいいよね」
少女は一瞬でパジャマに着替えます。
あなたは着替えることなく、ロングスカートのメイド服のままです。
そして、2人の少女は仲良く同じ布団で眠ります。