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街はずれの錬金術師は元勇者様  作者: 穂麦
第三章-C 元勇者様の???紀行
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元勇者様が転送事故?

僕は自宅で呪いのアイテムを手にしていた。

呪いのアイテムの名前は『クルスのラブソング』


このアイテムのおかげで僕は散々な目にあった。

もう、呪いのアイテムに指定しても良いと思う。


「ところで、コレどうしたの?」


僕はティナに呪いのアイテムが何故家にあったか尋ねた。


「エリーちゃんが持って来たのよ」

「うん♪」

「どこで見つけたの?」

「あっち」


エリーは呪いのアイテムを拾った場所を指さした。


(この方向は玄関か……)


クルスは僕が無理矢理エリアスさんを探しに連れて行ったときに落としたようだ。

レイナが拾っていたら、とんでもないことになっていたな……


(それにしても……)


僕はティナとエリーを見た。


ティナとエリーは並んで椅子に座っている。

無茶苦茶、絵になるな……この二人。


軽く見惚れながらも僕は視線を呪いのアイテムに目を戻す。


(やっぱりクルスに返してくるか)


僕は呪いのアイテムを持ち主に返すことを決断した。


ましてや手元に、これほど恐ろしい呪いのアイテムを置いておきたくはない。


でもアイテムBOXに放り込みたいとは思わない。

なぜなら他のアイテムに悪影響が出そうだから。


このアイテムを持って外を出歩くのは避けたい。

でも、それ以上に手元に置いておきたくなかった。


とりあえずクルスの住んでいる家にでも放り込んでおこうと思う。


僕は自宅の転移方陣を設置した部屋に行った。

そして転移してクルスの家の近くに移動した……はずだった。



~~


「どこ?ココ」


僕は初めてみる場所にいた。

大地は紫色に染まって、まばらに存在する木は全て枯れている。


空は青く清々しいハズが、なぜかおどろおどろしさを感じる。


最も注目すべきは転移方陣が無いこと。

転移方陣は別の転移方陣に移動するためのもの。


だから転移方陣の無い場所に移動することはありえない。

これは事故とか、そんな生温い出来事ではないようだ。


僕は手に持っている呪いのアイテムを見た。


(絶対に本物だ)


確信した。

これは危険すぎる呪いのアイテムだと。


今すぐ遠くに放り投げたい衝動に駆られた。

でも元勇者としての良心が、これほどの危険物を放置するなと告げている。


「はぁ~~」


僕は呪いのアイテムの廃棄を諦めた。

とりあえず今後の方針を考えることにする。


でも情報が不足し過ぎているのが現状だ。

よって情報収集から始めないといけない。


………

……


周囲の土や枯れた木を調べた。

僕の住んでいる世界とは変わらないと思う。


見た目や臭い、味なんかを調べただけなんだけどね。


とりあえず別の世界に飛ばされていない可能性もあるわけだ。

それでも情報不足は免れないので少し街でも探してみようと思う。


街に行けば情報も手に入るはずだ。


……街があればだけど。

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