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街はずれの錬金術師は元勇者様  作者: 穂麦
真章3 元勇者様と緋色の騎士
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元勇者様の前に新たな天敵が現れた

~スクエイドの街にて~


ミスティとリーザ…2人が僕達の前を歩いている。


なぜミスティとリーザが一緒に歩いているのか?

それは冒険者ギルドで依頼が出されたからだ。


僕とリーザ、クルスが指名された。

案内の依頼は複数人数を指名することは報酬が多く必要となるので滅多にない。

別の依頼が待っているか僕への嫌がらせが目的だろう…



少し前に僕の所へ素材の情報に関して報告に来たミスティ。

一度、上司への報告で帰ったのだが再びスクエイドへとやって来た。

今回は上司であるアルマも近くに来ているらしい。


なんでも近々スクエイドの街付近に大規模な研究施設を造る予定らしい。

僕の脳内にアレフ君の存在がチラついているのは気のせいではないはず。


その研究施設にアルマが深く関わるそうだ。



僕達が歩いていると一軒の宿屋…

いや高級ホテルというべき場所でアルマが待っていた。


彼女はホテルのラウンジにてコーヒーを飲んでいる。

見た目がスレンダーな美少女の彼女には多くの視線が集まっていた。


「久しぶりだな…ユウ」


「ああ、久しぶり」


僕はアルマの元へと行き挨拶をした。


「…(アルマ様、頑張って)」


一瞬、ミスティの心の声が聞こえた気がする。

『変態行為で酷く傷付けた相手にアルマが気丈に振る舞っている…』

ミスティには、そう見えているんだろう。


リーザを見ると方が僅かに震えている…笑いをこらえているな。

ミスティやアルマの心をリーザは読めるようだ。


「冷たいな…」


「はっ?」


「……昔はあれほど」


「誤解される発言は控えてもらえないかな?」


「お前は誤解というのか!私は…」


「記憶の捏造もしないで欲しいんだけど…」


アルマの嫌がらせは真綿で首を絞められるような怖さがあるんだよな。

陰湿というか何というか…土下座したらやめてくれるかな?


ポンッ


誰かが僕の肩に手を…クルス?


クルスは顔を一瞬、人影の少ない方に向けた。

『あっちへ行くぞ』と僕に指示を送ったようだ…絶対に勘違いしている。


僕は仕方なくクルスの指示した方へ向かう。

そんな僕を見てリーザとアルマは凄く嬉しそうな顔をしていた。



~ホテルの廊下にて~


「ユウ…」


「何もしていない」


クルスは凄く悲しそうな目で僕を見ている。

なんていうか失望した対象を見るような…


「大丈夫だ、俺は信じるからな…」


「本当に何もしていない…」


「ああ、そうだな」


クルスは僕の肩を叩きながら悟ったかのように僕を信じると言ってくれている。

でも『何もしていない』ことを信じたのではない。


『お前なら、責任をしっかりとるよな』という意味の言葉なんだろう…


クルスの説得は不可能みたいだ。

現状で僕が何もしていないと思っているのはリーザだけだと思う。

でも、リーザは絶対に僕を守ってはくれないと断言できる。


「戻ろう…」


僕はクルスの説得を諦めてアルマ達の元へ戻ることにした。


………

……


~ホテルのラウンジにて~


女性3人は高そうなケーキを食べていた。

そしてアルマとリーザは凄くいい笑顔で話している。


オモチャを共有する親友ともを得たからだな…

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