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街はずれの錬金術師は元勇者様  作者: 穂麦
第0章 回想:6歳時代の勇者様
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勇者様のホットケーキ

女神様が再登場します(次話に続きます)

この話は読み飛ばしても問題ありません(多分)

予期せぬ形で作れるようになった等級5のポーション。


高く売れた!


ギルド受付の猫耳おねーさんが驚いていたよ!

等級5のポーションを6歳児が作ったって。


今更だけど、この世界って獣人とかがいたりする。

ギルドの受け付けには猫耳のおねえさんや犬耳のお姉さんがいる。

他にもエルフとかドワーフとか妖精とかもいるらしい。


で、話を本筋に戻すんだけど等級5のポーションが高く売れた。

だから甘い物を食べようと思って砂糖を手に入れたんだ!


この世界で砂糖は高価だから買ってはいない。

買ったのは日本で甜菜と呼ばれている野菜。

この野菜から砂糖を作り出すことができる。



どうして甜菜を選んだのかというと……他の野菜はマズイと思ったんだ。


他にも街中を歩いて調べたら色々と砂糖を作れる野菜が見つかったよ。

確かに見つかった……


でもさ何で砂糖を作れる野菜だって分かったのか自分で分からなかったんだ。


VRネヴァーズは五感をゲームキャラと共有している。

だから料理の味や香りもゲームの中で楽しめる。

このことからVRネヴァーズはダイエットしている女性にも人気だった。

で、VRネヴァーズでは錬金術で色々な素材から砂糖を作れたんだ。


日浦 悠も砂糖を作成したからディメンションのモニターから調べることも可能。

さらに日浦 悠の記憶の中にも砂糖を作れる野菜なんかの情報があった。


でも街中で見かけた砂糖を作れる食材は日浦 悠の持つ情報ではない。

だから訳のわからない存在が持っている記憶の情報だったんだ。


たぶん女神様?が僕を作るのに混ぜ合わせた色々な魂。

そのどれかが持っていた情報だと思う。


なんか、その情報に手を出したら後戻り出来ないって僕の根本的な何かが訴えた。

だからVRネヴァーズの情報で見かけた甜菜から砂糖を作ることにした。



砂糖の作り方?

ディメンションに甜菜を放り込んで砂糖とそれ以外に分解するだけ。


簡単だ。

人間として大切な何かを手放しそうになるくらい楽だ。


まあ、これで砂糖を作れたのだから何を作るのかというとホットケーキ!

ホットケーキを選んだ理由は素材が安くて済みそうだからさ!


次に料理の仕方なんだけど料理はディメンションでは作れない。

ディメンションの上位版なら作れるけど今は設備が足りないから上位版は使えない。


だから手作りで焼く。


コンロとかないから結構不便だ。

僕はいつも食べ物は平べったい岩の上で火魔法をあびせたりして焼いていた。


それに塩を軽くかけてパクっと食べていた。

だから料理と呼べるのはホットケーキが作るのも食べるのも初めてかもしれない。


なんで外食しなかったかって?

僕の財布が答えてくれるはずさ。


そんなこんなでホットケーキを焼いた。

周囲は夕焼けになっていてホットケーキを赤く染めている。


ちなみにココは外だ。

家の中で焼くと煙がこもるから。


そして生まれて初めての甘い食べ物を口にできた。

心の底から幸せを感じた。



でもホットケーキを食べていると目の前に光が集まりだした。


ピカ~っとしている。

そして光が収まると僕を、この世界に送り出した女神様?がいた。


「おひさしぶりですねユウ・ヒウラ」


「おひさしぶりです」


僕は反射的にホットケーキを焼いていた岩から離れて気づいたら土下座をしていた。


「それほどまでにかしこまらなくてよいですよ。」


なんとなく女神様?がひいているのがわかる。

なんで土下座をしたかって?

あえて言うのなら権力者に弱い日本人体質だからとしかいえない。


そういえば、この人って本当に女神様なの?

なんとなく女神様?と心の中で呼んでいた。


いまさら聞けない……


(ヤバ、本当にどうしよう)


とりあえず女神様?とか呼び名を出さないようにしようと思った。

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