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街はずれの錬金術師は元勇者様  作者: 穂麦
第0章 回想:6歳時代の勇者様
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勇者様 錬金術を初体験

ディメンションというスキルの説明です。

主人公が錬金術を行う時に使用する便利なスキルと覚えておいてくだされば大丈夫です。

この話は読み飛ばしても問題ありません(多分)

錬金術を行うには道具が必要だ。

熱を加えたりとかね。


でもVRネヴァーズには便利なスキルがあった。

そのスキルというのは『ディメンション』というスキル。


このスキルを使うと目の前に小さな箱状の空間が生まれる。

この箱上の空間に素材なんかを放り込めばアイテムを作れる。


ただ、このスキルにも欠点がある。

それは錬金術や魔法のスキルレベルの影響が大きいこと。

品質の良し悪しやアイテム作成の成否なんかに影響が出るんだ。


僕の場合は錬金術も全魔法のレベルもカンストしている。

だから本来であれば問題はないはずなんだけど……


魔法のスキルの使用などに練習が必要だったことを考えると不安がある。

でも悩んでいても意味はないし錬金術を開始しようと思う。


「ディメンション」


ディメンションと唱えると目の前に四角い半透明な立方体が生まれた。


(ここまでは練習してきたとおり)


僕は錬金術をこれまで行ってこなかった。

それはディメンションを使えるようになる練習をしてきたからだ。

だから練習通りディメンションが発動しないと困る。


ディメンションで生まれた立方体の少し横に宙にモニターが浮いている。

そのモニターには様々なアイテム名が表示されている。

描かれているアイテム名は日浦 悠がVRネヴァーズで作成したアイテム名。


この世界では伝説ともいえるアイテムも多く書かれている。


(このエリクサー作成には時間がかかりそうだな~)


使命達成に時間がかかりそうだと溜息をしたところで作業開始。

この世界のポーションは薬草と水を混ぜ魔法的な加工をして生まれる。


とりあえずポーションをモニターから選択し名前の部分を押さえた。

するとモニターの表示が素材を表すものへと変わる。


素材でメディカリス草を選択し次に素材の水を選択。

すると手前に要していたメディカリス草と水が立方体に飲み込まれる。

立方体の色が少しの間だけ黒くなり再び半透明な色へと戻った。


ここで大きな金属の器を立方体の下に置く。

すると立方体は器の所まで降りたところで消えて器の中に液体が広がる。


この器の中に広がったのがポーション。

後はガラス瓶に移し替えるだけなんだけど、少し驚いた。


ディメンションは完成したアイテムについての情報が表示する。

その表示上ではポーションの等級が5となっていた。


この世界の魔法薬には等級が存在する。


1が最も品質が低くギリギリ商品として売れるレベル。

10が最高の品質で高額で取引される。


(ってギルドのお姉さんが言っていた)


普通の品質のメディカリス草を使った場合はポーションの等級は5が限度。

もし等級6以上のポーションを作りたければ特別な薬草を使う必要がある。


僕がディメンションで作ったポーションは普通の薬草を使っている。

だから可能な限り最高の品質で作れたことになる。


……とりあえずポーションをガラス瓶に移し替えることにする。


(生活が楽になるのでラッキーという感じだ)



他にも「ディメンション」を使いポーション以外の魔法薬を作ってみた。

やはり最高品質の魔法薬が完成する。


「ディメンション」を使うと自動的に最高品質になるのか?

「ディメンション」を使った場合はスキルレベルが無条件で反映されるのか?


この、どちらかなんだろうと思う。



………

……


心なしか懐が温かくなった気がする。

半サバイバル生活を乗り越えてからお金にガメつくなっているような……


なんか少しずつ穢れていっている気がします……クスン

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