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街はずれの錬金術師は元勇者様  作者: 穂麦
第二章-B 元勇者様に迫る影
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元勇者様は決闘を申し込まれた

僕は注文された魔法薬を納めにクラン『銀狼の牙』に来た。


クランは怪我が付き物の冒険者をまとめており、ポーションなどの減りが早い。

だから儲け…補充させてもらっている。


魔法薬の補充は僕一人ではなく、多くのクラン職人に協力してもらい運び込む。

その運び込み作業が終わり帰ろうとしたら…


パサッ


「うん?」


僕の方に白い手袋が飛んできた。


「拾え」


目の据わった男が手袋を拾えと言っている。


この男はヴェルタ。

濃い茶髪+濃い茶色の瞳の男性で冒険者ランクはCだ。

少し前に新人研修で補佐的な仕事をしていた。


それにしても、このパターンは…

白い手袋+目の据わった男=決闘?


僕は帰ることにした。


「ちょっと待て!」


「…何?」


「お前に誇りは無いのか?」


「僕は平民だから貴族の風習には詳しくないんだ」


「貴族の風習って…思いっきり分かっているだろ!」


「平民だから関係ない」


「俺と決闘しろ!」


「断る!」


「ちょっ待…ガッ」


僕は面倒そうなので

スタンガンの要領で雷魔法を使った。


「彼も片づけておいて下さい」


「はい」


片づけは職員に任せて僕は帰宅した。



~翌日~


「ユウ、今日こそは」


僕が自分の店を出るとヴェルタが待ち構えていた。

素早く懐に入り雷魔法を…ッ!


「甘い…ナバッ」


何かを着こんでいるようだったので風魔法で吹き飛ばした。


「師匠、何かあったんですか?」


「野良犬がいただけ」


レイナが心配しないように野良犬ということにした。



~お昼時~


僕が冒険者ギルドに行くと…


「ユ…グバッ」


とりあえず蹴り飛ばした。


(そろそろ、いいか)



~夕暮れどき~


僕は街の外に出て森の近くに行った。


「ユ、ユウ今度こそ」


「始めようか」


「…いいのか?」


「決闘したいんだろ」


「お、おう」


ヴェルタは二本の剣を使うスタイルだ。

対して僕は一本の長刀を使う。


手数とリーチの戦い。

冒険者ランクも実績も僕が上。


それに昨日から散々イタぶったから相手はキツイはず。


ポーションや回復魔法だけでは心に植え付けられた恐怖心はとれないよ。

心に刻まれた恐怖は体を強張らせ思考を縛り上げる。


さて、君はどうかな?ヴェルタ君。クックック


「僕が勝ったら、もう付きまとわないでもらいたい」


「いいだろう。ただし俺が勝ったら、一緒に住んでいる金色の髪の女性と別れろ」


(なんだと? こいつ!ティナ狙いか!!!)


ヴェルタのことは適当にお仕置きするだけにしておこうと思っていた。

でも、ティナを狙っているのなら、それだけで済ますわけにはいかない。


「断る!」


「なっ!」


「もちろん決闘はする。ヴェルタもさっきの約束は忘れてくれていい」


「お、おい何を言って…」


「きっと終わる頃には、関わりたいとも思わないだろうからさ」


「ちょ ちょっと…」


「本気で行くから、死なないように頑張って欲しい」


「えっえっ?」


(神気発動)


………

……


このあとグッタリした彼は警備兵に連れていかれた。

元勇者様は喧嘩の仲裁が遅かった(裏)はヴェルタの独白でした。

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