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街はずれの錬金術師は元勇者様  作者: 穂麦
第二章-A 元勇者様と遺跡発掘
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元勇者様の魔導器鑑定

~錬金術師ユウ・ヒウラの講義~


この世界には魔導具や魔導器と呼ばれる物がある。

魔導具や魔導器は魔力を燃料代わりに使う物の大半を指す。


例えば魔力を通すと火を出す剣なんかは魔導具や魔導器の代表格だろう。


魔力を通して使うのなら大概の物が魔導具や魔導器と呼ばれる。

コンロやクーラーみたいな物など日用品的な物も魔導具や魔導器と呼ばれる。


~魔導具と魔導器の違い~

遺跡から発掘された未知の技術で作られたか、この世界の技術で作られたかの違い。


魔導器=遺跡から発掘されたオリジナルの物

魔導具=この世界の技術を使って作られた物


だから僕が作った場合は魔導具ということになる。



~遺跡を攻略後~


僕達が遺跡を攻略して持ち帰ったアイテムは、その多くが魔導器だった。


魔導器は魔導具に比べて高額で取引される。

だから遺跡探索に参加したメンバーは口元が綻み放題で情けない顔をさらしていた。


ただ発掘品は、動作不良がないかを調べないと高額で売るのは難しい。


だから魔導器の動作を調べる必要があるわけで…

僕とレイナ、クルスで、クラン拠点の二階にある広間で魔導器をチェックしている。


ちなみに広間の前には、厳ついクラン職員が侵入者を警戒中。

だから防犯対策もバッチリだ!



レイナはクラン関係者ではない。

では、なぜクランにいるのかというと…


レイナは魔導具を作る職人を目指している。

よって大量の魔導器に触れられる機会は貴重な体験となるからだ。


魔導具の多くは魔導器を解析して作られる。

だから魔導器のチェックは良い経験になる。


経験を積ませるため、レイナを助手としてチェック作業を手伝わせることにした。


あとレイナに惚れているクルスは、部屋の前をワザとらしくウロウロしていた。

その結果クラン職員に不審人物扱いされる寸前になったので手伝わせることにした。


「しょうがねーなー」と言いながら、嬉しそうだったのはムカついた。


…クルスは無料奉仕ボランティアに決定だ。



僕とレイナは魔導器に魔力を通して、ちゃんと発動するかや効果などを調べている。

クルスは荷物運びなどの力仕事だ。


「沢山、ありますね~」


「一つ嬉しいお知らせがある」


「なんですか?」


「この部屋に置ききれていない物が3倍はある」


「わ~うれしい(棒読み)」


「大変だな~(嬉)」


レイナといられるクルスは嬉しそうだ。

なんか悔しいから…今度、リーザに燃やさせよう。


「でも沢山の魔導器に魔力を通せる機会はないから勉強になるよ」


「そうですね~。まあ頑張ります」


「おう!頑張ろう。」


クルスは一生懸命自分をアピールしている。

僕のティナへの言動って同じように見えるんだろうか?


僕とレイナは魔導器に魔力を通し続ける。

魔力を通せば実際に使用しなくても大まかな効果は分かる。


詳細な効果は後日、実際に使用してチェックする予定だ。


僕とレイナは頑張って魔導器をチェックしている。

1つ1つ魔力を通し分かった効果をメモしていく。


それで分かったことがある…それは結構、疲れるということ。



魔力を通して効果をメモしてまとめていく…

考えてみれば事務仕事って経験が少ないんだよな~


レイナの方を見ると…


(真剣にやっている)


なんだかんだ言ってもレイナは魔導具職人になるという目標に一生懸命だ。

それに魔導具関連の仕事って凄く嬉しそうにやるんだよな~

今度、魔道具製作でもさせてあげようかな?


で、そんなレイナをボ~ッと見ているのは我らがクルスさん。


……コイツ


なにかイタズラをしてみようと考えると手元には魔導器が…


「クルス」


「お、おう」


「他の調べる魔導器を持って来てもらえるかな?」


「わかった」


クルスは出入り口に向かっていく。


(チャンス!)


クルス周辺には何も物が置いていない。

だから水で周辺が濡れても少し拭くだけで済むはず。


水の魔導器であろう短剣をクルスに向けて発動!


ドォンッ


バスケットボール大の水の塊が、凄い勢いでクルスを襲った。


「ブオッ」


「………」


思っていたよりも威力が高かった。


「ご、ごめん…」


「いや…」


凄く気まずい空気が流れた。

このあと僕はクラン職員に服を用意してもらいクルスは着替えた。



~お昼時~


クルスには本当に悪いことをした。

ちょっとだけ反省だ。


お詫びもかねてチャンスをあげよう。


「レイナ、先に食事に行って来てもらえるかな?」


「師匠は、どうするんですか?」


「誰も部屋にいなくなるのはマズイからね」


「そうですか」


あとはクルスに…


「クルス!」


「うん?」


「この辺の美味い店に、レイナを案内してもらえないかな?」


「お、おう♪」



これで、お詫びは完了だよね?

クルスよ、ちゃんと高い物を奢ってあげるんだぞ。


「じゃあ、クルスさん。お願いします。」


「ああ、行こう」


クルスはレイナの肩に手を伸ばしたが途中で思いとどまった。

命拾いしたな…クルス



僕は魔導器が広げられた広間に一人だ。

出入り口にはクランの職員が2人。


………

………

………

………

………

………

………

………

………

………

………

………

………


寂しいわけじゃないんだからね!

ユウの場合はディメンション・ルームのおかげで、

一部の魔導器は再現可能だったりします。


もっとも遺跡から発掘されたオリジナルではないので、

魔導器ではなく魔導具ということになりますが…


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