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街はずれの錬金術師は元勇者様  作者: 穂麦
第0章 回想:6歳時代の勇者様
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勇者様のスキルは発展途上中

この話は読み飛ばしても問題ありません(多分)

剣と魔法の世界に生まれてから3か月がたった。


僕は6歳児の体で、この世界に生まれた。

当然、肉体的に非力な存在だ。


そんな非力な6歳児を助けるはずだったのはゲームスキル。

でもゲームスキルは全くの役立たず状態。


更に悪いことは重なるもので用意された食料が9日目に異臭を放った。

さすがの僕も食べる勇気が無く大地に食料だったものは還した。


食料の問題はアイテムBOXというアイテムを使わなかったことにあると思う。

アイテムBOXはスキルの一種で保管したアイテムは時間の流れが遅くなる。

だから食料を保管しておけば腐らずにすんだんだ。

でも生きるのに必死で食料の保管やアイテムBOXに頭が回らなかった。


まあ食料に関しては川で魚を獲り続けたから生き延びることはできたけどね。


この川に雷魔法を放っているときに気付いたことがあるんだ。

川に撃ち込んでいる雷魔法の威力が上昇しているように感じられた。

もしや雷魔法を扱う能力が上昇しているのでは!!と思って中級魔法を試した。


すると、3ヶ月前には使用できなかった雷の中級魔法が使えた!!


でも好奇心を刺激されて余計な事をしてしまった。

雷の極大魔法を試してしまったんだ。


VRネヴァーズの世界では魔法の強さは、以下のようになっている。

初級魔法<中級魔法<大魔法<極大魔法


雷の極大魔法を使ったら川の真ん中に大きなクレーターができた。


空に大きな魔方陣ができたと思ったら黒い雨雲が広がったんだ。

そして僕の目の前に物凄く太い雷がズドーンって。


(あっこれヤバイやつだ)って思った僕は即効で逃げた。


あの光景は小心者の僕には刺激が強すぎたんだよ……



極大魔法でクレーターを作った翌日にキッチリした服装の人が僕の家に来た。

案の定クレーターの出来た場所で前日に何か見なかったかという質問をしに……


もちろん僕は素直に答えた!


僕の魔法が原因だということ以外は……



今回、家を訪ねてきたキッチリした服装の人。

この人が初めてであったこの世界の人間となった。


彼に僕の魔法がクレーターの原因だと知られるのはマズいと僕は考えたんだ。

なにせワザワザ調べに来たんだからね。


でも僕はスキルに関して知りたいことが一つあった。

だから少し危ないけど魔法について質問してみた。


僕が知りたかったことは何か?

それは極大魔法程の威力がある魔法を使えるようになる訓練期間。


ちょっと危ないかな~と思いながらだったけど、なんとか答えは訊けた。

聞き出せた答えは「一生かかっても習得できない場合がほとんど。」


でも僕は一生かかっても習得できないかもしれない威力の魔法を3ヶ月で使えた。


このことから一つの仮定を考えてみた。


その仮定とは……

「ゲームのスキルは成長スピードに影響するのでは?」というもの。


この過程を否定する要素は沢山ある。

でも周りに応えてくれる人間がいない以上、とりあえず試してみるしかない。


分かりやすいように魔法で成長スピードを調べようと思う。

中級魔法が使えないと確認できた火の魔法を1カ月使うことにした。


………

……


1ヶ月間、僕は火の魔法を使い続けた。

そして火の極大魔法を使ってみたら川を干上がらせてしまった。


今回は凄い爆発音が鳴ったあと目の前に火の海が広がっていてさすがに驚いた。

こういうのを火の海っていうんだな~とシミジミと感じて眺めていたな~。


人間は許容量以上の刺激を受けると逆に落ち着くというのは本当のようだ。


でも我に返ったあとで即効で逃げたから誰にもバレていないはず。

僕は逃げながら火の魔法で成長スピードが相当速いと確信していた。


翌日キッチリした服装の人が、また来たので今回も正直に話した。


僕の魔法が原因だということ以外は……

次話:勇者の冒険者としての初仕事です。


本編に行きたい方→1章へ

スキル等について知りたい方→0章へ(長いです)

※目次から章をお選びください


本編に行っても大きな問題は無い……ハズです。

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