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街はずれの錬金術師は元勇者様  作者: 穂麦
第0章 回想:6歳時代の勇者様
3/88

勇者様は6歳児ボディー 人生は半サバイバル生活から

この話は読み飛ばしても問題ありません(多分)

本編に行きたい方→1章へ

スキルについて知りたい方→0章へ(長いです)

転生物でよくあるチート能力を僕は持っている。

それは僕の元となった日浦 悠が廃プレイヤー寸前となっていたゲームのスキルだ。


ゲームの名前は『VRネヴァーズ』


五感を自キャラと共有して楽しむ体感ゲームだ。

(VRはバーチャル リアリティの略だった気がする)


日浦 悠が使用していたキャラのスキルが僕のチートスキルとなった。


僕が生まれた世界は剣と魔法の世界。

この世界ではVRネヴァーズと法則などが似通っている。

だからゲームのスキルが使えるとのこと。


残念ながらVRネヴァーズのアイテムは持ち込めなかった。

ちなみに女神様?にアイテムを持ちこめるか尋ねたら鼻で笑われた。


あとスキルが強力すぎたために適応力の高い幼い体にする必要があったらしい。

で、僕が世界に生まれ落ちた時、6歳児の肉体になっていた。


住む家は用意してくれた。


お金も少し用意してくれた。

(日本円に換算して、いくらか分からないけど)


でも一人暮らしだ。



せめて、この世界で生活する方法ぐらい教えて欲しかった。

この時点で僕の女神様?への評価は底値を下回った。



家の中を調べたら食料と水は、しばらくもちそうだ。

だから自分のできることを考えてみた。

その結果スキルを使い生き抜こうという結論にいたった。


と、いうよりも6歳児の僕にはスキル以外に頼れるものはない。


生まれる前に怯えた魔王討伐はまだなのに予想外の死が迫っているのを感じる。


で、スキルを使ってみると問題に気付いた。


最初に剣術のスキルを使ってみる。

当然のごとく剣術スキルはスキルレベルをカンストまで育て上げたスキルだ。


でも近くにあった棒をふるとヒョロヒョロした感じの弱々しい剣筋。

嫌な予感がして別のカンストスキルである杖術を使うとコチラも……


一気に僕は青ざめた。


「ヤバイ、ヤバイ、本当にヤバイ!」


スキルが全く使えない。


このとき動かなくなった未来の6歳児のビジョンが脳裏から離れなくなっていた。


でも体は6歳児だけど前世は大人だったはず!

(コピー品だけど)



とりあえず大人の自制心を持って自分を落ちつけよう。

落ち着かせるために自分に語りかける。


「こういう時こそ落ち着くんだ。」


「深呼吸をしよう。」


吸って~


吐いて~


そして飲み水であろう水を井戸から汲んで一口飲む。


このときの僕を誰かがみかけたら奇異の目で見ていただろう。

必死に自分の精神状態をコントロールしようとする6歳児いたのだから。


なんとか自分を落ち着かせる事に成功した。

まずは自分の持っている物を整理することにする。


住む家はある。


水も十分にある。


子どもの小さな胃袋であることを考えて食料は2週間分程度だろうか?


お金に関しては……分からん。

金貨っぽいのが10枚あるけど日本円に換算するといくらだろう?


あとは、この世界で僕の言葉は通じるのだろうか?


(あの女神様?だから不安すぎる)


税金の支払いなども考える必要があるが、まずは生きる糧を得ることが肝心だ。

税金や言葉のことは考えても分からない。


水はあるのだから、まずは食料の確保が最重要項目のはずだ。

仮に2週間の食料が尽きたら、たぶん詰む。


食料を得るためにも獲物を狩れそうなスキルを考えてみる。


剣術や棒術は使えそうもない。

当然、体術なんかも無理だろう。



そういえば女神様?が、この世界には魔法があると言っていた。

そう思い出して魔法を使ってみるとゲームの中で初級クラスだった魔法が使えた。


他の魔法も試してみると初級クラスの魔法は一通り使えるようだった。


当面は近場に川が無いか探して魚がいたら雷魔法を打ち込んで捕まえる。

漁獲権が心配だけど、こっちは命がけなんだから大目に見てもらおう。


………

……


僕の異世界ライフは6歳児ボディーでの半サバイバル生活から始まった。

※カンスト=カウンターストップ

ステータスなどが上限に達した状態のことです。


次話:スキルの成長についてです。


本編に行きたい方→1章へ

スキル等について知りたい方→0章へ(長いです)

※目次から章をお選びください


本編に行っても大きな問題は無い…ハズです。

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