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街はずれの錬金術師は元勇者様  作者: 穂麦
第一章 街はずれの錬金術師は元勇者様
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元勇者様の錬金術

この章はディメンション・ルームというスキルの説明のみです。


ディメンション・ルームが全部のアイテムを作成可能だと知っておいていただければ読み飛ばしていただいても問題はない…ハズ?

僕の家には地下があり地下5階まである。

その中に僕専用の錬金術を行う部屋が存在する。


この世界に来たばかりの頃の僕はディメンションしか使えなかった。


スキルの名前は『ディメンション・ルーム』

ディメンション・ルームはディメンションの上位スキル。

そしてVRネヴァーズで最高の生産系スキルだった。



ディメンションは素材を混ぜたり熱を通したりなどができた。

でも作成できるアイテムは錬金術で作れる物に限られている。

このため鍛冶技術が必要なアイテムなどは生成不可能だ。


一方、ディメンション・ルームは、全てのアイテム作成が加工。

武器防具の作成やデザインの変更。さらに料理すら作成可能だ。


ディメンション・ルームの使用には特別なアイテム等が必要だ。

でも魔王討伐では多くの素材やアイテムを手に入れることに成功した。

だから現在はディメンション・ルームを使える。



今からディメンション・ルームである武器を作る。

作るのは火属性の魔剣であるファイアーソード。


名前から連想する通り火属性の魔剣で最も基本といえる剣だ。

この世界で魔剣というのは魔法を込めた剣のことを言う。


魔剣を作るには本来、金属の精製や魔法の術式を込める必要がある。

さらに通常の剣を作るのに必要な鍛冶技術による加工も本来は必要。


でもディメンション・ルームは相応のスキルレベルさえあれば全てを作成可能。

僕の生産系や魔法のスキルレベルはカンスト済みだから問題ない。



では早速発動させてみる。


「ディメンション・ルーム」


発動すると周囲が宇宙空間のような雰囲気に変わる。


そして宙に複数の立体映像が浮かんで、ゆっくりと動いている。

この立体映像をイジルことで色々と出来る。

例えばデザインを変更したり加工方法を変えたりすることが可能。


宙に浮いている立体映像に意識を向ける。

そして指をクイッと動かすとその映像が近づいてきた。

VRネヴァーズで作成したことのあるアイテム…

僕がこの世界に来て作ったゲームに無いアイテム…

その映像には様々なアイテムが羅列されている。


その映像を見ながらファイアーソードのレシピと考えながら意識を向ける。

すると望んだレシピが表示される。


次に立体映像に映ったレシピを見ながら素材を一つ一つ取り出すと念じる。


(火炎石!)


素材を取り出すと念じるとアイテムBOXから素材が取り出される。

宙に赤い石である火炎石が現れフワフワ浮いている。


他の素材も念じて呼び出す。


(紅の欠片)


(魔鉱石)


これでファイアーソードに必要な素材を全て取り出したことになる。


次に声を出し命じる。


「作成 ファイアーソード」


すると黒い雲のような物が宙に生まれた。

そして呼び出した素材が生じた雲に吸い込まれ消えていく。

宙に浮く立体映像は生成中のアイテムに関する様々な情報を表示している。


今回のアイテムは特注で頼まれた品。


だから所有する人物の戦い方やクセ…

更に筋肉の付き方などを立体映像に入力していく。


なぜイジれるのかって?

子どもの頃には学校に行ったりしたし魔王討伐中にも色々と教え込まれた。

周囲が張りきりすぎて地獄も見たけど…


ファイアーソードの変更するデータを一通り入力し終える。

そして、いよいよアイテム作成の開始だ。


~待つこと2分~


これでファイアーソードの完成だ。



ディメンション・ルームのおかげで今なら一通りのアイテムを作れる。

あとは残念女神が作るように言ったアイテムを作成するだけだ。


エリクサーと竜の魂…


魔王討伐の間に集めたアイテムに、一部の素材は手に入った。

でも素材の多くが集まらず素材集めは難航している。


素材集めに別のアプローチが必要かもしれない。

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