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街はずれの錬金術師は元勇者様  作者: 穂麦
第一章 街はずれの錬金術師は元勇者様
12/88

元勇者様の利権は国を泣かせる

読み飛ばしても大丈夫です。

この話は主人公と住む街の状況についてです。

スクエイドの街は広い。

その広さのため複数の区画に分けて管理されている。


街に根を張り住まう人間が集まる居住エリア。

ここは利便性を考えて街に複数設けられている。


スクエイドの大きな収入源の一つは観光客のための観光エリア。

ここには最新のファッションや娯楽施設や宿泊施設などがある。


他にも数多の区画が存在するスクエイド。

特に注目すべきはダンジョン区画だろう。


ダンジョン区画は名前のとおりダンジョンのある区画だ。

危険度も高いため周囲に置かれる設備も限定されている。


だが、このダンジョンこそがスクエイド最大の目玉であり最大の収入源でもある。


スクエイドのダンジョンは世界でも珍しい2つのダンジョンが近くにあるという物。

片方は初心者レベルのモンスターが出る。

もう片方は中級者レベルのモンスターが出る。


さらにダンジョンの地下一階では売店もあり変わった物が売られている。

その売店には一瞬で、このダンジョンを脱出可能という腕輪が販売されているのだ。


このため安全性の高いダンジョンとしても有名。

入場料として多少高額な金銭が必要だが挑戦する者は後を絶たない。


どう見ても人為的としか思えないなダンジョンだ。

だが誰も人為的に作られたとは思っていない。


何故ならダンジョン誕生の原理は解明されていないからだ。


………

……


しかしスクエイドの街が存在するシェルファ王国の上層部は人為的と考えていた。


スクエイドの街のダンジョンは2年前に突然現れた。

そしてダンジョンが現れる前に偶然ダンジョン周辺の土地を買い占めた人物がいた。


その人物の名は錬金術師『ユウ・ヒウラ』


今もダンジョン周辺の土地は彼が所有している。

しかも周辺で売られる道具や武具類は彼が関わった品ばかりだ。


あからさまな行為としか言えないが国は文句を言えない。


ダンジョンや周辺での商売には発言力のある権力者が多く関わっている。

関わるのは王族や有力貴族、大商人など国とはいえ無視できない存在ばかりだ。


しかも売られている商品は最上級と呼べる品質であり文句を付けることもできない。



もう一つ国が文句を言えない理由がある。

それはユウ・ヒウラと敵対した者の、その後を見ているからだ。


ユウ・ヒウラのような上手くいっている人間によこしまなことを考える人間も多い。

しかし彼の権利を傷付けようとした者たちは、なぜか心を入れ替える。


彼から土地を奪おうとした貴族がいた。

しかし今の彼はユウ・ヒウラの権利を守るように率先して動いている。


彼の商売を妨害した商人もいた。

しかし彼はユウ・ヒウラに販路を譲り引退した。


他にも色々な妨害などがあった。

しかし、いずれも裏から手を回されたとしか思えない結果になっている。



ユウ・ヒウラが過去に勇者だったことを知るシェルファ王国の上層部。

彼らは痛む胃に手を置き考える。


ユウ・ヒウラは監視されており大それたことはできないハズ。

それなのに何故このようなことが出来るのか…と。


しかしシェルファ王国の上層部は根本的なところで勘違いしている。

実は『ユウ・ヒウラ』はダンジョンの利権を作るのに、ほとんど関わっていない。

これらの利権を作りだしたのは『アレフ・エザーム』という茶髪茶眼で19歳の男性。



彼こそ『ユウ・ヒウラ』以上に注意するべき危険人物である。

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