掛け声は必要
1時間目はシステムの話で終わった。
「2時間目楽しみだなぁー百々子〜?」
「そう?えっとーたしかハンティングの実技練習で生徒同士で対戦するだっけ?」
「そうそう!早くやりたいなぁ…」
俺は心が踊っていた。
「千斗ってこーゆう授業は好きなの?」
「もちろんさ〜だってゲームするみたいなものじゃないか!」
はぁっと呆れた様に百々子はため息をつく。
「まあ男の子だから仕方ないかぁ」
「そうそう仕方ないんですよ〜早くやりたくてうずうずするぜ」
「興奮して倒れないようにね」
「はーい!」
俺は元気よく返事をした。
チャイムもなり先生も教室にきた。
「はーい!それではアバターリンクの説明を始めます。端末の世界、すなわちTSに行くときには掛け声が必要なのですうふん」
「掛け声?」
「ええそうです。ヒーローが変身するときにもなんかいうじゃろ?例えば変身!とか」
なるほど。TSに行くにはあの恥ずかしいセリフを言わなくちゃならないのか…
「そうなのです、あの恥ずかしいセリフを言わなくちゃいけないのですうふん」
「先生俺の心の中が見えるの?ねぇ見えるの?」
「それはどうかの。想像に任せるわいうふん」
「それでそのセリフとは?」
またもモブ男子が質問した
「君達生徒がTSに行く時のセリフは…」
「セリフは…」
「アバターリンクっ!!チェンジっ!!ワールドおおおぉ!!っと叫ぶのじゃ!!」
それをきいた女子達は質問しはじめた
「えぇーそれ絶対ですかぁーー?」
「恥ずかしくていえませーん」
女子達はとても嫌がっているみたいだ。
一方男子たちは…
「さいっこうだよ!先生ありがとう!!」
「生まれてきて良かった!!」
「先生結婚して!!♡」
みたいな賛成の声が上がってくる。
「これはもう決まったことなので変えることはありません!では実技の練習を始めます」
と先生が言うと俺の元にメールが届いた。
「今送ったメールに自分番号と相手番号が書かれているはずです!相手番号に自分のアバターデータを送って下さい」
先生にそう言われたので俺はデータを送った
そのあとメールが届いた。
アバターバトルが承諾されました。
というメール内容だった。
相手はこのクラスの人で、今まで話したことのない水田真理という人物だった。
メールを確認したあと水田さんを見る。
すると目が合った。少し恥ずかしい。
水田さんとのはじめての交流イベントだ。
バトルをすることになる。
少し緊張するが初バトルだから気楽なろう!
と自分に言い聞かせた
すると端末から音声がなった。
『3分後バトルが開始されます。プレイヤーは準備をととのえてください』
そして3分がたった。
バトル開始!!!!