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翌日。この世界に来て3日目の朝。
「あーなんか激動の2日間だったなぁ。夢にブルタル出てきて何回か目が覚めた。マジであいつのものになるのはおぞまし過ぎるわgkbr」
「2日目で14万ドラン近くお金あるって、僕はいいペースだと思うけどなぁ」
「おぬしは、ミーツ婆の取引が今後も続くことを過程してるみたいだが、あまり頼り過ぎると、あの婆さんの事だから150ドランからどんどん足元みて、値段釣り下げてくるとオラは思うぞ。」
「流石、ローカズさんあのババアと付き合いながいだけあるね。」
「オラもさんざんアコギな商売のやりとり裏方でみさせてもらったからなぁ。」
「そうだね、マナの回復方法もまだちょっと分からないし、どのぐらい作れるのか教えてくれなかったから分からないけど、もう少し、売れるようになって、交渉のアドバンテージとれるぐらいになってからミーツ婆のとこには行こうね。」
「オラはそのほうがいいと思うそ。」
「僕も、今の話聞いて良く分かったよ、本当に怖い人だねミーツ婆は。」
「もう、あの人ババアでいいよ。あー、今日もニッコニッコで大特価売り出ししてるんだろうなぁ」
そして、町の外に出ていく時に、あの店の大盛況を見ながら出ていくことになったのであった。
ミーツ婆も、昨日夜まで売り込みしてたので、今日も朝早くから大音量で売り込み文句を言っていた。
「チャンスには前髪しかないよ!過ぎ去ってから後悔するのは誰だいっ!?買うなら今しかないかもしれないよ!今日は特別に大特価だ250ドラン!」
看板の文字も変わっていた。
「新型ポーション「ドルポーション」
この町で、今しか買えないかも!
プレミアの可能性アリ!転売にて成功者多数レポあり!」
町の外まで来て、一気に3人が話始める。
「ちょっと、昨日より盛況になってなかった?」
「もうこの町周辺じゃ、一個も売れないと僕は思うよ。規模が違うもん」
「しかも、昨日より50ドランも値上がりしてたけど、どういうこと?」
「オラが思うに、きっと昨日の売れ行きがミーツ婆の想像以上の手応えだったんだろうな。あの転売レポってのはきっとブラフだと思うが、もうなりふり構っちゃられないぐらい、婆さんの商売魂に火がついちまってるだよ。」
「えっと、じゃぁ、この町の外っていうよりも、冒険者達の良く出発してる近場のダンジョンとかで露天を開いたらどうかな?」
「オラも商売のプロじゃないけど、一つの案としてはいいと思うぜ。」
「僕は、まだまだ生成出来るはるきゃんにアドバンテージあるだろうから、何もこの町から出ることないと思うけど、確かに店の規模も違うけど、工夫次第でこの場所でもまだ売れる方法があるんじゃない?」
「まぁ、決めるのはお前さんだ。ちなみに、ダンジョンまで行くまでには森もあるし、3人では危険を回避してたどり着くのは難しいとオラは思うだ。」
「でも、ちょっと素人の私にこの町で、あのババアに対抗して、出しぬいて売るってのは難しいかも。それに、こっちが売れ出したら、速攻で対策してきそうだもん。」
「まぁ、それは間違いなく素早く対処してくるだろうな、下手すると妨害もありえるだよ。」
「本当に恐ろしいババアね。絶対に完全に敵対するより、適度な距離感で良いお付き合いしてった方がいい相手だよね。そう思わせるところも天性のものなんだろうけど、本当につくづくすごいわ。」
「まぁ、じゃぁダンジョンに行くって方向でいいのかな?ちなみに僕ドラゴンだけど戦闘力とか全然期待しないでね」
「うん、人間4人にフルボッコにされてたもんね。ハッキリ言ってモンスターに太刀打ちできるって期待したら可哀想だよね。危険だし期待してない。」
「う、うん。はっきり言われると結構傷つくね。ある意味快感だね。」
「ワシは用心棒を雇う事をオススメするだよ。」
「またお金のかかる話じゃない・・・もう貯まるどころか出てく話ばっかりなんだけど・・・」
「先行投資と思うしかないだよ。」
「しょうがないわね、出来るだけ費用のかからないようにしようよ。」
「では、酒場にいって用心棒登録を確認してみるだよ。」