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初めてなんだ

「今日はお父さんとお母さん、二人でデートだから居ないんだ…」如月が玄関の扉に鍵を差し込み手首を回す。カチッと開錠された音がする。


ラブコメ漫画でよく聞くようなシチュエーションに俺はゴクリと唾を飲み込んだ。


「入って…」彼女は扉を開くと俺を家の中へ誘った。


「あっ、お邪魔します…」軽くお辞儀をしながら、少し紅潮する顔を誤魔化すように彼女から目を逸らす。


玄関は広々として奇麗に掃除されている。うちの母親に見せてやりたいくらいだ。


扉を閉めると彼女は鍵を掛けた。そのまま、玄関先で靴を脱ぐと丁寧に靴を揃えた。少し屈んだ胸元に視線が誘導される。ピンクのブラが見えたが、見てはいけないような気がして壁の絵を見た。どこかの国の草原のようである。


「上がって…、私の部屋は二階なの」階段を上る彼女の後をついて行く。視線が揺れるお尻に釘付けになる。


「ここよ」扉に美鈴と書いたプレートがぶら下がっていた。彼女は自分の部屋に入っていった。その後を俺も当然のようについて行く。女の子の甘いかおり、ピンクの可愛い色のベッド。彩りが女の子らしい。


「可愛い…、部屋だね…」部屋の感想しか出て来なかった。


「ありがとう…、そこに座って」言いながら机とセットの椅子を指さした。


「あ、ああ…」俺はゆっくりと腰掛ける。彼女は窓際に行くと、少し開いていたカーテンを閉じた。その途端、俺は少しゴクリと唾を飲み込んだ。


「本当に人に見せるの、初めてなんだ…」彼女はベッドの上にゆっくりと座り込んだ。


「ああ…、えっ!?」その後の彼女の行動に俺は目を見開いた。






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