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ひとりぼっちの人間ロボ  作者: 歪なれもん
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プロローグ

…………ピピピ。ピピピ。

リズム良く、よくあるアニメみたいなタイマーの音が自分の狭い部屋に響き渡る。

朝のタイマーだ。

いつもなら、ここで起きているだろう。

でも、今日は行かなかった。

今日は11月5日、金曜日だ。

明日は休み。

今日行けば明日は休みだ。

頑張ればいける。

んな励ましがあったとしても、僕は絶対的に学校へ行かないだろう。

明日は休み。

だからといって、学校は完全に休みではないのだ。

部活や土曜授業、試合などがあるだろう。

勿論土曜は完全休みの時はある。

だが、それは100/1の確率だ。

明日は普通に土曜授業はあるだろう。

はなしにそれてしまったが、明日が土曜授業あるから行きたくない訳では無い。

普段の僕なら、今日も笑顔で学校に行っているかもしれない。

君は、なんのために行く?

勉強のため?遊ぶため?運動するため?ご飯を食べるため?

いいや、んなこと家でもできる。

それなら家の方が捗るだろう。

作業BGMを聴きながら、スマホゲームで遊びながら、運動ゲーをしながら、出前を頼みながら。

それだけの目的でなら学習塾にだって通える。

それだけの目的なら、わざわざ学校へ行かなくてもいいってことだ。

みんな断然家を選ぶだろう。

先生に何かを言われる心配もないし。

親が働いていたり一人暮らしならば最高だろう。

だが、一つだけ学校でしか出来ないことがある。

それは。

友達とのコミュニケーションだ。

ネットでいくらでも出来るが、

触れたり、嗅いだりなどできないことが多い。

ネットじゃあ、ハッキングされたり、声を変えても気付かれない時がある。

それに、トラブルだって付き物だ。

ネットでできると言っても、仲良しの子がネットが出来ない。

なら学校で話すしかないんだ。

色々反論はあると思うが、僕は親友と話すためだけに学校に行っていたと言ってもいいだろう。

親友は僕を頼りにしてくれた。

だけど。

見捨てられてから僕は、あいつらと関わるのをやめていた。

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