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……ここまでで、このエッセイの本題というか……肝の部分を書こうと思う。私は、創作サイトに置いて、ここまで読者の方の為に特化した作品創りをされる場に来たことがない。私が今まで居た場所のどこであっても、そこまで自分を殺すことが出来た作家など居なかった。結局は、自らを出さずには居られない。……それは、プロの作家でも同じではないかと私は思う。……巷に溢れるエッセイを一つでも見つけてみてほしい。巷に溢れる詩でも構わない。見つけてみて欲しい。……そこには溢れていないだろうか……?私、私、私の嵐。
そこに書かれている者たちは、どこかかっこいい。若しかしたら世間ではアングラと言われるような世界で生きているかもしれないし、特別な闇を抱えているかもしれない。
……目の前のあなたは知ってらっしゃるか解らないが、小説は、時代時代で微妙に流行があるのだけれど、太宰治や芥川龍之介などタブーを書いたような作品が好まれていた時代、作家は、精神的にやばい人でないとあのような作品は生み出せない……みたいなことを考える風潮の方がきっと多かったのではないかなと私は想像します。……微妙にその影響を今も受けているのか解らないけれど、創作の現場ではそういったメンタルがぎりぎりの方がよく息を潜めていることが多く、その界隈に居て書き始めるだけでいつのまにか病状が悪化するなんてやっぱりあることだったりします。
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……でも、今の時代、2019年でやっと2万人を割る自殺者数に落ち着いていて減少傾向にあるが、最早、メンタルを崩していない方の方が珍しい。社会が抱える問題の一つとして、そのような方とどのように付き合い、また自分がそのような状態にならないようにメンタルを整えることは、本当に大事な個々の課題なのではないかと私は思う。
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……人はもう、好んで病気を加速させるようなものを読める程精神が強くなくなっている。……それほど、闇は遠くではなく身近になりつつある。
……だからこそ、光に集まる。街灯に恋焦がれ群がる小さなカナブンのように。




