表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
喜んだらレベルとステータス引き継いで最初から~あなたの異世界召喚物語~  作者: 中島健一
聖王国編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

202/395

その201

 安宿のベッドに寝ながらハルは久し振りにステータスウィンドウを開いている。


【名 前】 ハル・ミナミノ

【年 齢】 17

【レベル】 52

【HP】  458/458

【MP】  509/509

【SP】  528/528

【筋 力】 412

【耐久力】 409

【魔 力】 505

【抵抗力】 416

【敏 捷】 466

【洞 察】 461

【知 力】 1031

【幸 運】 15

【経験値】 34810/530000


・スキル

K繝励Λ繝ウ

  人体の仕組み

  諠第弌縺ョ讎ょソオ

  自然の摂理

  感性の言語化

  第四階級火属性魔法耐性(中)

  第三階級火属性魔法耐性(強)

  第二階級以下火属性魔法無効化

  第四階級水属性魔法耐性(中)

  第三階級水属性魔法耐性(強)

  第二階級以下水属性魔法無効化

  第四階級風属性魔法耐性(中)

  第三階級風属性魔法耐性(強)

  第二階級以下風属性魔法無効化

  第四階級土属性魔法耐性(中)

  第三階級土属性魔法耐性(強)

  第二階級以下土属性魔法無効化

  第三階級闇属性魔法耐性(中)

  第二階級闇属性魔法耐性(強) 

  第一階級闇属性魔法無効化

  第四階級光属性魔法耐性(中)

  第三階級光属性魔法耐性(強)

  第二階級以下光属性魔法無効化

  恐怖耐性(強)

  物理攻撃軽減(強)

  激痛耐性(強)

  毒耐性(中)

  槍技三連突き

  剣技連撃

  剣技十字斬り

  剣技一閃

 

・魔法習得

  第一階級火属性魔法

   ファイアーボール

   ファイアーウォール

  第二階級火属性魔法

   ファイアーエンブレム

   フレイム

   ヒートヘイズ

  第三階級火属性魔法

   ファイアーストーム

  第四階級火属性魔法

   ヴァーンストライク

   ヴァーンプロテクト 

  第五階級火属性魔法

   フレアバースト


  第一階級水属性魔法

   ウォーター

  第一階級水属性魔法

   スプラッシュ

  第三階級水属性魔法

   アクアレーザー

  第四階級水属性魔法

   ショックウェーブ

  第五階級水属性魔法

   スプレッドスウォーム


  第一階級風属性魔法

   ウィンドカッター

  第二階級風属性魔法

   ウィンドスラッシュ

  第三階級風属性魔法

   トルネイド

  第四階級風属性魔法

   エアブラスト

  第五階級風属性魔法

   エアリアル


  第一階級土属性魔法

   ストーバーレッド

   サンドウォール

  第二階級土属性魔法

   ストーンブラスト

  第三階級土属性魔法

   プロジェクション

  第四階級土属性魔法

   ロックレイン

  第五階級土属性魔法

   アースシェイク

 

  第一階級闇属性魔法

   ブラインド

  第二階級闇属性魔法

   アイテムボックス

   ヒプノシス

  第三階級闇属性魔法

   ブラックアウト

  第四階級闇属性魔法

   フェイスフル

   ダークネス

   クワイエットプレイス

  

  第一階級光属性魔法

   シューティングアロー

   ミラージュ

  第二階級光属性魔法

   プリズム

   イリュージョン

  第三階級光属性魔法

   サンシャイン

   バニッシュ

  第四階級光属性魔法

   テクスチャー

   シャイニング

  第五階級光属性魔法

   レイ


  無属性魔法

   錬成Ⅱ



 随分と魔法を覚えた。図書館にいるフレデリカに教えてもらい、たくさんの魔法を修得したのだ。しかしどうしても第六階級以上の魔法を覚えられなかった


 シーモアのレベルを見て久し振りに胸が締め付けられる。恐怖耐性はついてはいるが、過去のぬぐいきれない記憶が今でもハルを追い詰めている。


 明日の朝、シーモアと戦うだろう。しかし一つ気掛かりなのはシーモアより強い者がいるかどうかだ。護衛や戦士がとある国で最も強いのはよくある。その上にたつ者は実際にその強者より強い訳ではない。政治力や数の力で強者を操っていることが殆どだ。


 明日の作戦は、レイとレナードが処刑を妨害し注意をひく。幸いシーモアが処刑人としてその場を動けない筈だ。そうなれば誰かがレイとレナードを止めなくてはならない。ハルは姿を消しながら、レイとレナードの援護をして彼等を阻む聖王国の者達の邪魔をする。今のところわかっている脅威としてはシーモアと昼間にレイ達を襲った男の子だ。


 レイとレナードを前にシーモアが動き出せば、その場合、シーモアが最も強い者と判明し、ただ彼を止めれば良い。だが、シーモアよりも強者がレイとレナードの前に立ちはだかるものならば、即座にシーモアを倒す。そしてレオナルドとルナを救出し、ハルがその新たな強者の足を止めれば良い。


 ──……


 ハルは寝ながら考えをまとめていた為によく眠れなかった。


 この夜中の間にレオナルドを救出しても良いのだが、ルナの居場所がわからない。公開処刑なのだからルナもその場に立ち会う可能性が高い。


 また、宮殿内をうろつくことで、シーモアや新たな強者と相対してしまう危険性がある。逃げ切ることはできると思うが、処刑当日に警戒されてしまうおそれがある。


 それに、帝国が介入していることを鑑みると。


 ──白髪ツインテール……


 あの大きな鎌を持った少女がいるかもしれない。ハルはあれから幾分か強くなったが、まだ倒せる自信などなかった。


 自分から危険な地へ赴くのならば、慎重に、そして遠くからその危険を察知するべきだとハルは考えている。


 ──明日か……

 

 不安と緊張がハルを眠気から遠ざけた。



─────────────


 気絶していたエリンは目を覚ました。まず腹部に痛みを感じる。次は頭が痛い。両手首が薄暗い天井から其々垂れ下がっている2本の鎖に繋がれ身動きがとれない。そして下着姿で暖炉の炎の暖かい熱に照らされていた。


 ──ここは……レオナルド様は!?


「目が覚めたか、流石だな」


 聞き覚えのある平坦な声。エリンは声のする方を向いた。


「シーモア!!」


 エリンは自分が戦いに敗れたのを思い出した。


「そう睨むな」


 近付いてくるシーモアにエリンは恐怖する。ようやく自分のおかれた立場を理解した。


「来るな!!」


「そうはいかない」


 肌が顕になった姿でエリンはもがく。鎖が外れない。抵抗できない恐怖。初めて強姦される村娘の気持ちがわかった。エリンは腹部の痛みを感じながらもがく。


「こんな、こんな屈辱!!」


 シーモアの手がエリンの柔らかい肌に触れる。


 ──ひっ!!


 しかし、自分の想像していた部分と違う部分を触れられ、次第に痛みがひいていくのを感じた。シーモアが口をひらく。


「何か勘違いをしていたようだな」


 シーモアは優しく自分が攻撃した箇所に回復薬を塗っている。


「…ど、どうして……」


 疑問を口にするエリン。


「お前が誇り高い戦士だからだ。今まで何人も人間を殺してきたがその殆どはお前とは正反対の者達ばかりだった。お前は仲間を助け、正々堂々戦った。あれは戦士らしい良い戦いだった」


「何が…何が戦士っすか……あんなボコられて……それに!戦士っていうならお前らが明日処刑するレオナルド様のがよっぽど戦士だ!」


 シーモアは回復薬を塗布しながら言葉をかえした。


「あぁ、奴とは一度戦ってみたかった。明日、奴の首をはねるのはあまり気分がよくない」


 エリンはシーモアが処刑人を勤めることがわかり懇願する。


「頼む!レオナルド様を救ってほしい!!せめて一対一の決闘をしてくれ!!」


「…それは俺も頼んでみた。しかし猊下はそれを許してくれなかったのだ」


「どうして!?あんた程の力があればあんな奴等なんか!!」


「俺の力などとるにたらん。あのお方は……」


 シーモアは続く言葉を飲み込んだ。そして話をそらした。


「俺は生まれのせいで多くの人間から忌み嫌われ、蔑まれてきた。そしてたくさん人を殺した。たくさんのものを失った。お陰で人間の本質がわかってきた。奴等は自らの愉悦の為に他人を犠牲にする汚い種族だ。だがお前のように稀有な者がいることも知っている」


 普段、こんなに話さないだろうシーモアは言葉を探しながらゆっくりと話す。


「明日、お前も大事なものを失う。これは始まりにすぎない。大切なものが全てなくなり、生きる気力を無くしそうになったら俺を思い出せ。俺に復讐することを生き甲斐に生きてみろ。決して自らの命を絶ってはならない」


 シーモアは噛み締めながら寂しげにエリンに告げた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ