空対空戦闘
いざ飛ぶといっても、やはりいろいろ準備は必要だ。
保守点検にフライトチェック。ギルドの方にも一声掛けねばならないし、それに私のエンジンは起動手順もやはり複雑だ。タキシングするまでにもかなりの時間がかかる。
だから、そうこうしている内に、予期せぬ客というのもやって来るわけで…
「おい!そこのデカイの‼」
飛行前の点検をしている間に、真正面から大声で呼ばれる。
声のした方を見れば、あの鎧を着た大男。たしかガルムとか言ったか?最初に私に突っかかってきたヤツだ。
あまり良い前触れではない。
「はいデカイのです。ご要件は?」
「貴様…!舐めた口を…あまりいい気になるなよ、魔獣の分際で…!」
「だから私は生き物じゃ…」
「黙れ!」
「ぐう…」
悪いやつじゃあない、という老人の評は確かに正しいだろう。実際彼は自分の正義感と義務感で行動している。
だがここまで来るとさすがに厄介だな。
「あの時のことは本当に申し訳なく思っています。ガルムさん」
「気安く名前で呼ぶな!このケダモノが!」
ああチクショウ、面倒くさい。
私はあくまで戦闘機として生まれた身だから、人付き合いは苦手なんだよなあ…まあどんな機械も同じだろうけど。
こうなったら伝統的かつ最後のコミニュケーション手段で語り合うしかあるまいて。
するとガルムも同じことを考えていたらしい。私に罵詈雑言を浴びせるのを一旦やめると、肩で息をしながらこう言った。
「旅団長やフィーが認めようと、俺は貴様を認める気はない。そこでだ、貴様も空を飛べるなら、空で決着をつけよう。貴様が勝てば、俺は金輪際貴様に文句は言わん」
伝統的であり、最終手段であり、そして効果的。
そう、タイマン勝負である。
「いいでしょう。ルールは?」
「あくまで模擬戦だ。俺は演習用の攻撃魔術を使う、気絶術式だ。どちらかが戦闘続行不能になれば、その時点で勝負は終了。殺しはなし、あって半殺しだ」
分かりやすくて大変結構。だが問題は、無力化に際し相手を殺傷してはならないことか。
私の武装は知っての通り、相手を殺すことに関しては一級品だ。直撃すれば人の原型も残らないバルカン、装甲目標すら仕留められるミサイル。空対空レーダーだって、近距離で照射すれば相手は死ぬ。
元の世界では射線を確保されたり、ロックオンされた方の負けというルールだったが、ここではそんな電子的な手段はない。
どう相手を無力化するか、それが問題かな。
ちなみにガルムが使う予定の攻撃魔術というのは、魔素粒子を魔力場の流れで圧縮、そのエネルギーを指向性を持たせて照射する魔術らしく、気絶術式というのはその威力を大幅に落とした、こういった模擬戦用の魔術のようだ。ゴム弾のようなものらしい。
「勝負は今すぐ始める。審判は……」
「私がやろう」
そう言って割り込んできたのは、あの老人だ。
この野郎…めっちゃニヤついていやがる。
「どのみち、ガルムには彼と親交を深めてもらう必要があったからな。ちょうどいい機会だ」
「はっ!どうだか。こんなヤツ、図体ばかりでしょう?」
いちいち気に障ることを…
ええい我慢だ我慢。後で吠え面かかせてやる。
騒ぎを聞きつけたのか、辺りにはいつの間にか野次馬が大勢集まっていた。
みんな一体何事かと様子を伺っている。
これは…負けた方はもう言い逃れできないだろうな。こんな大勢の前で、しかもそれなりに地位があるらしいこの老人が審判ときた。
野次馬の中には、空からこの様子を目撃したのかフィーもいた。
大勢の人だかりの中でも、彼女の綺麗な水色のツインテールはよく目立つ。
止めようとしたらしい。慌てて老人方に駆け寄るが、しかしその老人に手で制されてしまっている。
大丈夫ですよ、と念話でひっそりと言って、私は正面の男と向き合う。
「…分かりました。やりましょう」
「ふん、度胸だけはあるようだな。よし、空に上がったら反転、合図と同時に向かい合って、そこで勝負開始だ」
上昇からのヘッドオンスタート。まるで決闘だな、いや実際そうか。
「了解です」
「なら始めよう。野次馬を退けろ!」
同時に、彼の物と思しきドラゴンが空から降りてくる。
フィーと同じケツァル種の乗用龍。だがフィーのソローよりもその顔は厳つく、悪鬼を思わせる角がいくつも生えていた。
その双眸はまっすぐこちらを見つめている。
「俺は先に空に上がっておく。貴様もさっさと来い」
「はいはい」
彼が離陸するのを待って、エンジンスタート。
空気を切り裂く轟音が辺りに響き渡る。
―――――
武装は?いかがしますか。
―――――
(なしだ、キャス。一応考えがある)
騎龍に乗っているとは言え、相手はロクな装甲防御も施されていない生身の人間だ。この前のように思い切り墜とす気で敵対してきている訳でもないので、相手を傷つけないよう機銃弾の一発も積まない。
プレフライトチェック、オーケー。ノーアラート。
テイクオフ。
大空へ、体が浮かび上がった。
ガルムは老人の評通り、正義感と義務感にあふれる若者だ。
彼は自らの役割が島を護ることで、その役目は何よりも優先すべきことであることを自覚している。
だからこそ、あのデカブツの力量を見極めなければならなかった。
領主による自治島への干渉は、最早許容できないレベルにある。旅団長は領主が来るたびにあの手この手であの子男の言葉を流しているが、今のままのシャリテ島では、いつかあの領主の横暴で島がめちゃくちゃにされるのは目に見えていた。
騎龍も、それを駆ることのできる人間も少なく、係留されている飛空艦もお飾りに過ぎない今のシャリテ島では。
だが、あのデカブツがガルムを遥かに上回る力量の持ち主なら、うまく協力関係を結べば島の強大な戦力となってくれるはず。
そのために、あえて挑発的な口調であいつを模擬戦へと引き込んだのだ。
つまり理想は、あのデカブツがガルムの全力を以てしても敵わない相手であること。
そしてその理想は、直後叶った。
レーダーコンタクト。方位0-1-0、迎角3度で上昇中、現在高度6000。
接近するボギーをガルム騎と判断、対象をバンディットに設定。エンゲージ。
マスターアーム…オフ。
そう、今回の目的は彼を殺すことではない。ただ屈服させて、敗北を認めさせればいい。
私とて、伊達に博物館で色々な人と触れ合っていない。彼らが見せた多彩な表情と言葉は、私の中で経験として記録され、反芻されてきた。
だから、ガルムの挑発的な口調の裏に潜む真意に気付くことができた。
領主の横暴と、実際に私が遭遇した敵。
直接戦火を交えずとも確実にそこに存在する「敵」に、彼らが強力な力を欲するのは必然だ。そして彼らにとっては、私はその「力」に見えるはず。
そのためのテスト。私にはこの模擬戦がそう見える。
ならば、私と彼らとの圧倒的な性能差を見せつけてやれば良い。私自身、この島に居たいのだから。
タリホー。バンディットの速度は、だいたい300か。やはり遅い。大昔のレシプロ機を相手にしている気分だ。
今の所、双方何もせずにお互い向かい合って直進している。交錯した瞬間に仕掛けるつもりか。
ならば…!
セオリー通り、ガルムは魔術の発現を補助するランスを構えて凄まじい勢いで接近しつつある目標に狙いを定める。
この世界において魔術による攻撃は文字通り飛び道具だが、それでもそれなりに近距離でないと届かない。だからこそ、こうして向かい合い交錯した瞬間に魔術を発現し合うのがこの世界での戦闘の定石なのだが…
こちらと向かい合っているかに見えた敵は、しかしガルムの想像を越えた急機動で上昇する。
ほとんど垂直の上昇角。とてもじゃないが龍にはできない動きだ。と、敵は唐突に上昇をやめ、空中で身を翻して今度はガルムの方に向かって急降下してくる。
あまりに急な動きに、ガルムは自らの龍に回避運動を取らせるのが精一杯だった。
急上昇で高度を稼いでから、降下し運動エネルギーとエンジン推力を併用した急加速を行う。
速度計はぐんぐん数値を上げ、遂には私の機首を起点として衝撃波のショックコーンが形成される。音速を突破した証だ。
降下の勢いをそのままに、とろとろと回避運動を行うガルム騎に向かって突っ込んだ。
交錯の瞬間、彼の恐怖と衝撃に歪んだ顔がはっきりと見えた。
直後、彼の龍が私の巻き起こした衝撃波に吹き飛ばされ、制御を失い錐揉み状態で落下していく。もう終わりか?そう思った刹那、やっとのことで制御を取り戻したらしい彼の龍がこちらに向かって上昇してくる。
いい度胸だ。
ブラフと分かっていても、散々罵倒されたせいで正直うんざりだったが、あれを見ていい気分だ。
昂ぶる心に身を任せ、彼に向かって再度急降下。
今度はニアミスほどの近距離ではなく、ある程度の距離感を保ってすれ違う。
上昇。
またも彼の近くを通り過ぎて高度を取り、再び降下。大回りなループ機動で、彼の周りを飛び回る。
さながらエアショーだ。
それも彼我の性能差を見せつけるための、プロパガンダのような飛行。
しかし飛んでるこちらとしては、久しぶりに思い切り飛び回れるいい機会だ。正直とても楽しい。対してガルムは、自分の周りを凄まじい速度で飛び回る怪鳥に、為すすべもなく視線を送ることしかできなかった。
覚悟はしていた。
途方もない性能差に打ちのめされるであろうことを。なにせ相手は旅団長の防御術式を破った相手だ。空の上なら、こちらが翻弄されるであろうことは、想像していた。
だが現実は、その想像すら上回るものだった。
龍であれば、いやこの世に存在するあらゆる物ですら到達できないであろう速度で、しかもこちらを上回る運動性を以てガルムの周りを飛び回る、鉄の鳥。
いや、あれはそもそも、鳥などと可愛らしい呼び名で呼べるような代物ではない。
爆音と、超音速がもたらす雲を纏って飛翔するその様は、悪魔、と形容すべきだろう。異形の体を持ち、全てを焼き尽くす暴力の権化。
ついさっきまで一人の少女とにこやかに言葉を交わしていた、ソレの本気の片鱗をガルムは見てしまった気がした。
『そこまで!』
割り込んできた老人の声が、終わりを告げる。
結果は…見るまでもない。ガルムは終始一発も攻撃を放つことすらできず、私に翻弄され続けた。
彼からすれば、惨敗だろう。
『勝負あり、ということでよろしいな?これ以上は時間の無駄だろう』
言われ、私は戦闘機動を中止し、減速して巡航速度で飛行する。
さっきまで私たちが争っていた空域は、私が空気を掻き乱したせいで異様な雲が出来上がっている。
その只中に、とぼとぼと飛ぶガルムの龍がいた。
―――――
敵機の沈黙を確認。ミッションコンプリート。
―――――
(ラジャー、RTB)
キャスに告げ、着陸のため旋回しようとした、その時。
―――――
アラート。レーダーコンタクト。
―――――
(何⁉)
方位1-9-2、高度8000。しかも反応はひとつじゃない、優に10は超えている。
距離はまだ100キロは離れているが、相手の速度は推定で450キロ。接触まで15分もない。
『報告、多数の対空目標が結界の外、南から接近中です。乗用龍よりも速い』
『何?いくつだ』
『10以上、接触まで13分』
『まさか…いやそんな……』
私からの報告に、らしくない狼狽えかたをする老人。
あまり良い兆候ではなさそうだ。
『確認を頼めるか?申し訳ないが、島の南にすぐ飛べる騎龍使いがいない』
『…だろうと思いましたよ。報告はフィー宛の念話で行います。用意を』
『できてる』
短い会話で全ての伝達が済む。やはりこの老人、軍人の気質があるな。
まあいい。後回しだ。
旋回し、南へ。
アフターバーナーを焚いて加速する。
(キャス、ウェポンリクエスト。ガンにサイドワインダー、それとスパローだ)
―――――
了解。生成開始。
―――――
『ひとつ、伝えておかなきゃならないことがある』
『なんです?』
『その反応、以前黒竜の群れがこの島に襲いかかってきた時のものとそっくりなんだ。黒竜は乗用龍よりも足が速い。そのうえ通常10匹前後の群れを組んで襲ってくる』
『なっ…⁉け、結界とやらがあるんじゃないんですか?』
『黒竜の魔素粒子含有量は尋常じゃない。群れで来れば、結界の障壁も強引に突破される』
現に、反応はどんどんこちらに近づき、もうこの島の上空に差し掛かりつつある。
私は音速を超えて飛行しているから、彼我の相対距離はもう50キロもない。BVRミサイルの射程までもう少しだ。
『なら、敵と判断しても?』
『いいだろう。本島の人間なら結界通過時に知らせが届くはずだ。それに…本島はここから見て北だ。ギルドに発着場があるのに、わざわざ回り道をして南から来る道理もあるまい。そちらの判断で攻撃してもらって構わない』
『了解。接近中の目標は敵機と判定します』
ボギー12、バンディットと断定。
エンゲージ、マスターアームオン、シーカーオープン。
私の十八番、有視界外戦闘の始まりを告げる電子音が、コックピットに響いた。
『南端の監視所から通報があった。やはり黒竜だ』
『了解、交戦します』
有効射程に敵機が侵入。
ロックオンサークルに、敵機のシグナルを重ねる。
電子音が響き、ロックオンを知らせる。
FOX1…!
補足した4機の敵めがけて、ウェポンベイ内に生成しておいたスパローがパイロンを離れて飛翔する。
有視界外戦戦闘、それは戦争というシステムの極端な効率化によって生まれた戦闘様式だ。相手の射程外から、長射程のミサイルを一方的に叩き込み、敵対空目標をローリスクで無力化する。
もっとも、それはこちらだけが有視界外射程ミサイルを保持している状況にのみありえるシチュエーションだ。
現実ではそんな都合のいいことはない。双方が長射程ミサイルを撃ち合い、相手の姿を見ることもなくじりじりとお互いに減耗していく。それが現実の空対空戦闘だ。
だがここでは違う。
相手は生き物で、ミサイルなんて武装はそもそも定義からしてない。
だからこそ、私はまったくのノーリスクで敵にミサイルを叩き込むことができる。
レーダーディスプレイに映っていたミサイルと敵機のシグナルが重なり、消失する。
4機撃墜。発射されたスパローは、どうやら従順に兵器としての役割を果たしたらしい。
キャスによる武装の“再装填”には、物によっては5分近くかかる。今撃ったスパローの類がそうだ。
ならば。
わずかに機首を上げ、高度を上げつつ増速する。
5分もあれば敵とすれ違う。なら、そのタイミングで有視界戦闘に持ち込んでしまえばいい。
見えた。
敵機8。仲間が突然爆散したせいか、統制のない飛行で眼下を漂っている。
好都合だ。
半ロールして急降下。真下の敵グループに向けダイブする。
サイドワインダーを選択。熱源を捉えて補足するこのミサイルは、最初は生き物である龍をロックオンできるか不安だったが、以前騎龍と交戦した時に問題なくロックオンが可能であることが確認されている。
シーカーが熱源を捉え、ロックオンを甲高い電子音を以て通知する。
FOX2。
射撃と同時に、ただちに別目標を選択。もう1本のミサイルも放った。
爆炎と同時に敵機が消失。
私の目でも確認した。敵機がバラバラになって墜ちていく。
降下の勢いのまま、敵編隊と交錯する。
こちらを睨む醜悪な顔、あれが黒竜か。
ミサイルは撃ち尽くした。
そして敵は残り6機。再装填にはまだ時間がかかるから、近接戦闘に突入するしかなさそうだ。
―――――
警告。敵照射反応。
―――――
(来るか!)
と、敵機の口元から閃光が発する。
再攻撃のために旋回する私に、一条の光軸が迫った。縮退された魔素粒子の光。黒竜の魔素粒子含有量が伊達ではないといのは本当らしい。
ヘタに接近するとアレの餌食か。
観測した限りでは、あの光線の温度は6500度。喰らったらひとたまりもない。
(回避運動をとりつつ、接近して仕留める。キャス、火器管制は任せても?)
―――――
了解。火器管制回路接続を開始。接続完了。
―――――
これで私は回避運動に専念できる。
自分の体を勝手にいじられるのは正直癪だが、非常時だ、致し方ない。
―――――
警告。照射反応。
―――――
(見えてる)
前方の2匹が身を翻してこちらに口を向ける。
そのどす黒い口から光線が放たれるが、直前に急激なバレルロールを行った私には届かない。
―――――
ターゲット、インサイト。ガンズ。
―――――
キャスの管制による正確な射撃が、予想外の動作に狼狽える2匹に襲いかかる。
放たれた20mmM56榴弾は黒竜の分厚い鱗を容易く突き破り、体内で炸裂。20メートル近い巨体が、体の内側から弾け飛んだ。
攻撃後、急上昇して回避運動。
残された4匹が必死にこちらに向かって光線を吐き散らすが、超音速で飛行する私にそうそう当たるものではない。
サイドワインダーの再装填が完了。
再び降下し、2発をそれぞれ別目標に放ってから、バルカンを撃ち散らして敵に肉薄した。
その様子を地上から眺めていたひとりの男は、後にこの光景をこう表現した。
悪魔が来た、と。
それまで黒竜は、1匹だけでも島ひとつを滅ぼすだけの力を持った生き物だった。だからその討伐には熟練の騎龍使いが大量に必要で、今回のような黒竜の群れは近寄らないことが大前提とされていた。
それにあの鋼鉄の鳥は襲いかかり、あろうことか1匹ずつ確実に屠っていった。
はるか高空を信じられない速度で飛び、気付いた頃にはもう遅い。得体の知れない魔術で食物連鎖の頂点にある生物をいとも容易く狩っていく。
その光景は、この島の人々を以て悪魔と形容するに相応しい姿であった。
久しぶりに2000pv超えしたのがすごく嬉しい人。
ブックマーク、ご感想本当にありがとうございます。
さて、今回の注釈をば。
>攻撃魔術
まあ、メ◯粒子砲みたいな設定です。正確に言えば荷粒子砲という表記になりますが。
>方位
本作では主人公が方位について言及するときは基本的に飛行方位の規則に則って表記します。時計回りに0度が北、90度が東、180度が南、そして240度が西です。
無線ではこの方位の言い方が0-9-0のように一文字ずつ離して呼称するので、本作の表記はこのようになっています。
>RTB
Return To Baseの略。「これより帰投する」の意味になります。
>BVRミサイル
視界外射程ミサイルの略。スパローのような、文字通り肉眼では敵機を確認できない距離から撃ち込むミサイルの総称です。
ご感想お待ちしています。