プロローグ
連載を始める前に。この作品は2008年7月の頃私が中学生の頃からひそかに書き続けていた作品で2012年7月に完結まで作り上げました。厨二臭くて友達には一切見せていない私の暇つぶし作品です。10年経った今だからこそ思い切ってこういう投稿サイトに載せてみようと思いました。大変見にくい作品ですが、あえてこのまま載せようと思っております。当時、様々な漫画や作品を参考にして作り上げましたが、今見てもやっぱり小説と呼ぶには恥ずかしい作品です。こんな作品でも温かい目で見ていただければ幸いです。また、本作品はキャラクターのイメージというものがありません。作品を読んでいく中で読者の皆さんそれぞれがこういう姿のキャラクターなんだろうなぁと想像しながら見てもらいたいです。それじゃあ頑張って載せていきます。
5年前 セントラル王国
?:「くそっ、封印するのが精一杯だった。」
?:「どうする、ハンター。恐らく時間の経過と共に奴の封印は弱まっていくぞ。」
ハンターは地面に突き刺さった愛用の剣を抜いて、目の前にいる巨大な龍と向き合う。
青龍:「いや、お前たちはよくやった。後は俺たち四聖獣に任せてほしい。」
ハンター:「僕のドラゴンソードの中に入ってくれないか青龍。こいつの中に入って見届けてほしいんだ、これから僕らキングダムセイバーズが選ぶ奴を倒す力、心を備えた最強のセイバーズたちの行く末を。そしてそのリーダーとなるモンスターセイバーズの生き様を。」
青龍:「何を言い出すかと思えば・・お前たちはこの国の王が雇った世界各国のハイソルジャーたち。さらに我らがボス、麒麟から特別な力を受け継いでいた。だが奴の力の前では封印するのが精一杯だったじゃないか。それにだ、お前たちの後継人が奴を倒せる保障はないだろう?」
ハンター:「僕たちの世代で倒せなくても、次の世代なら倒せるかもしれない。次の世代が倒せなかったとしても、また次の世代が倒せるかもしれないじゃないか!この戦いはここで終わりじゃないんだよ。青龍、人の強さって次の世代に託せる事なんだよ。そうやって人は進化していくんだ。」
青龍:「・・ほぅ、それは興味深いな。」
ハンター:「お前がこの剣の中に入ったら、僕はこのドラゴンソードを次のセイバーズたちを導くリーダーとなるべき存在に託す。その眼でそのセイバーズを見つめ、お前がその子を認めたら君の力を授けてほしい、奴を倒すために!」
0話/プロローグ
竜牙:「ただいま~。」
鳥牙:「・・竜牙・・お前は・・前を向いて生きろよ。」
スッ・・。
―あの日の事を俺は忘れない。あの日兄貴は俺が玄関を開けて家に入ると同時に横を過ぎ去った。―
竜牙:「え、ちょっ・・どうしたんだ兄貴?」
母:「竜牙・・。」
竜牙:「母さん・・一体・・。」
母:「あ・・あの子にすべての真実を知られちゃった・・。」
竜牙:「真実?・・!」
竜牙は階段を駆け上がり、自分の部屋に隠していた手紙を取り出した。
竜牙:「んだよ・・これ・・。前にじぃちゃんが言っていた兄貴の秘密・・。」
母:「竜牙?どうしたの・・。」
竜牙:「母さん、俺兄貴を探してくる!」
(兄貴は受験を控えているんだぞ。もしこの秘密が今ばれたなら・・兄貴は・・。)
ガシィッ!
竜牙:「!ちょっ・・。」
母:「今は・・そっとしてあげて・・。」
竜牙:「か、母さん・・。」
母:「鳥牙は今・・きっと!・・・死ぬほど辛いだろうから。」