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虐げられる者達の導き手  作者: 天海 龍牙
4/10

「装備する」コマンドがありません

ちょっと短めの準備回です

いざ外に出ようと装備品の確認をして思い至った


「…防具の装備の仕方とか分からない」


いや、勿論簡単な胸当てや脛当てとか簡単な装備の仕方は理解出来てる

だけど鎧とか凝った装備の仕方が全く分からない

ゲームの中ではボタン一つ

だけどさっき能力確認して分かった、ここは本当に現実だという事

装備品を確認して装備ボタンなど便利な物が無い事に気付き

物は試しと鑑定してみて、性能は変わらない事は分かったけど装備するコマンドなんて出てこない訳で…


まずは鍛冶場に向かわなくては

幸い自分は生産職プレイヤー

なら


「無い物は作れ、だな」


と言う訳で普通の服で防具の代わりになる物を作ろう


2時間ぐらいで完成

鍛冶の仕方とかも大丈夫かなと思ったけどスキルやゲーム時代の経験のおかげなのか思うように作る事が出来た

同じ様に改めて新規で作った武器の試し振りなんかも全然問題なく出来た

これで推測できるのは装備が出来なかったのはそういったスキルや経験が無いからという事だろうか


武器作りや武器の使い方はゲーム時代でもスキルや実際にやってみる事で体験していたから出来る

鎧の装備なんかは選択肢でやっていて、なおかつそんなスキルも経験も無いから出来なかった

って事かな

そう考えると色々と体を動かしてみるだけじゃなくていろいろ試してみなくちゃ分からない事も多そうだし早速装備して外に出ようかな


作った装備は

即死や呪いを主に様々なバットステータスに強い耐性を持つカーススパイダーの糸にオリハルコンと重力金属を液状に加工し鳳凰の羽から作った粉末を混ぜ込んだ物をコーティングした、防御性能はオリハルコン並みで様々な耐性を持つ自動修復機能を付けた見た目だけは普通の服と肌着

ゲームの時とは違ってスタミナが無限なんて事は無いだろうから、重力金属を加工して作った重さを自由に変えれる胸当て、手甲、脛当ての軽装備とおまけで千本と呼ばれる棒手裏剣を50本ほど

気温や天候に左右されないように自動で自分自身に膜の様なオーラで常に体を覆う天使の羽と鳳凰の羽を紡いで作った糸にさっきの液体合金でコーティングして作ったマント

麒麟の皮と青龍の皮を加工して作った水を弾き雷を纏う地形効果を受けない靴

半零体であるリッチの外套を織り直して作った空中に浮かべておくことも可能な伸縮自在の剣帯とベルト

異空間に繋がるといわれる野槌(のづち)の胃を加工した容量がほぼ無限のサイドポーチ型のアイテムバック

といった見た目は普通でも性能はチートで狩人と冒険者を合わせた様な格好で自分でも普通に装備できる防具一式


武器に関しては、多分スキルと経験があるからどんな武器でも使えると思うけど、どうなるか分からないので様々なサブ職業で使っていたメイン武器12種+αをそれぞれ形状記憶させて液体化

液体化させた武器を一つの金属球にしてわざわざ武器を持ち変えなくても自分の意思で好きな武器を手元に出せるようにしておいた


作った防具には最上位の回復魔法と状態異常や精神に作用する様な物に対しての耐性を惜しみ無く付与(エンチャント)しておいた

耐性スキルは持っていても1000年後の世界ならそれを突破してくる状態異常なんていうのもあるかもしれないから念には念を入れておきたい

石橋を叩いて渡る

この転生した世界を現実として捉えるなら、転生する前には無かった懸念や戦いなどに対して備えるだけ備えておいて損は無いだろう



そんなこんなで装備も整ったので今度はアイテムや食料についても確認しておこう

と言っても思いつく限りのポーションや薬、食料品をいくらでも収納できるストレージへ入れておくだけ

ゲーム時代では一つのアイテムに所持上限とかが設定されていたけど今ではその制限は無くなっているようなので特に悩む必要もない

だけどちょっとした懸念もあるのでゲーム時代の所持上限などを思い出しながらさっき作ったアイテムバックに少し少なめに分けておく

よく異世界転生物の小説や漫画だとインベントリやストレージ、異空間収納は貴重なスキルだったりする

だからわざわざ周りに収納スキル持ちだと悟られないように防具の他にサイドポーチを作った

いざとなったらこのアイテムバックが容量以上に物が入るアイテムだと言えばきっとなんとかなる…はず



「まぁこれだけ準備しておけば一応大丈夫なはず」

異世界という心躍るシチュエーションではあるけど、未知の場所であるのは間違いない

不安もあれば希望もある

とりあえず目下の目的は

・自分がどれだけ体を動かせるのか

・周りに生息しているモンスターなどと戦えるのか

・ゲーム時代との違いはどれくらいあるのか

・近くに人は住んでいるのか

これらを念頭に置いてとりあえず外に出てみよう


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