表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
終わらぬセカイ  作者: 真翔
2/3

外の世界

『 先 に 外 に い る よ 』

「あぁ。」


駆け足気味でドアに向かう。

ドアノブに手をかけると簡単にドアが開いた。

初めて・・・いや、ここに入る前に見たぶりの外に続く階段がある。

早足で駆け上がる。上りきると、外の世界とモニター越しで

いつも見ているキミがいた。


「そんなに嬉しいの?」


ガタガタとしてない声。途切れていない声。

それだけでも凄く新鮮だった。

外の世界にきたのだ、と感じさせた。


「まず、何処行く?」

「・・・ケーキ。」

「わかった。」


正直何処でも良かった。

外に出られた、という感覚さえ味わえれば。


「あれ・・・ここ・・・」

「・・・知ってる店?」

「いや・・・」


知らない店。だが、何処となく懐かしい雰囲気が漂う。

結果としてこの店のケーキは絶品だった。

ただ、味に覚えはなかった。

その後行った遊園地も楽しかった。

今見ている夜景も綺麗だ、凄く。

だが、心の奥で感じた違和感は消えることなく

膨らむばかりだった。

何処を行っても懐かしい雰囲気が漂う。


「なぁ。」

「ん?どうしたの。」

「今日行った場所・・・うっ!?」

「・・・。」


場所について聞こうとしたその瞬間、

強烈な頭痛と目眩に襲われた。


「うぁ・・・うぐ・・・ぁ・・・」

「・・・。」


とても哀しそうなキミの顔をうっすらと見え・・・

そこで視界はブラックアウトした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ