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冬華のクラスでの自己紹介

キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン


ガラガラッ!

「おーい、チャイムなったから席に着けー。転校生を紹介する。男子は喜べ、美人の女の子だ。」


そこで、「おー!」と男共から歓声が上がる。


「じゃ、来ていいぞ?」


その教師の言葉で入ってきた女の子に、男子は「ヒャッホー!すげー美人だぜー。近衛さんといい勝負なんじゃねえか?」などの声が上がり。

女子でも「うわー、男子じゃないけど美人な子ねー。・・・男共ー!あんまり綺麗なからって襲うなよー?」

などと言ってはしゃいでいる。


そして、藤沢さんが自己紹介を始める。


「皆さんはじめまして。藤沢茜です。東京から父の会社の都合でこちらに引っ越して着ました。今父が家を借りる予定の神社の神主さんに交渉している筈なので、恐らくは不魔神社の近くに厄介になると思いますので、見かけたら声を掛けてください。この学校の生徒さんが通う道場もあるらしいので、私もその道場で稽古をするつもりですから、もしかしたら門下生の方がこのクラスにもいるかも知れませんね。その場合はご指導のほど、よろしくお願いします。」


そこまで言うと、転校生はペコリと頭を下げた。


「よーし、初めてのクラスでの自己紹介にしては上出来だ。あと、竜ケ崎!岩国!お前ら、あそこの道場に通っている門下生だったよな?帰りに送っていけ。近衛は放課後少し用事がある様だ。」


その教師の言葉で「あ、そうか。」と反応した岩国夜市が


「そういや、そんなこと言ってたな。てか、せんせーよう。志保と俺の紹介はどうすんだよ?送れっつっても紹介なしじゃー警戒されるだろうが。なー、志保?」


そういって、夜市が隣の席の竜ケ崎志保に同意を求めるのだが


「えーと、夜市君。私の紹介も序にしといて?」


と、自己紹介をまさかの拒否。

これには教師も冬華も驚いて、教師が志保に理由を聞く。

「どういうことだ?竜ケ崎。一応藤沢は自己紹介をしたから、お前らも一緒に帰る以上自己紹介をするのが普通だが?」


それに対して


「別に嫌とは言ってません。私の個人情報は色々と厄介な物が含まれるので、名前以外は帰りに話した方が良いと思っただけです。それに、柊流の門下生になるなら、自己紹介のタイミングはこれからも多いですから、今しないといけないという事は無いと思います。・・・それに、早くしないとホームルームも終わって、授業が始まりますし。」


そういった時

キーンコーンカーンコーン

と一時限目のチャイムが鳴って教室の前で待機していた教科担当の教師が入ってきた。


「よーし、今から授業だからお前はどっかいってろ。さー始めるぞー?」


と今日の日程がスタートした。



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