次回作執筆考(1)
ようやくに、という言い方をするのはちょっと大仰ですが、私個人としては初の長編を書き終え、現在かなりの「燃え尽き症候群」にかかっています。
とはいえ、いくらなんでもこの程度で燃え尽きるのは燃焼剤としてあまりに燃費が悪すぎます。
ただ、困っているのは次回作の構想です。
はっきり言って、いたずらに思ったことをだらだらと書くだけなら、それこそいくらでも書くことは可能です。
しかし、私はあくまで人に楽しんでもらいたいというのが根本の理想として存在します。
作品という名を借りた自慰行為に成り下がったら、私は自分のアイデンティティーを全否定するようなものだとさえ思っていますので、それだけは避ける必要があるわけです。
とはいえ、娯楽の形は人それぞれです。
個人的好みに照らせば、まず言えるのはいかにも少年漫画的なお話はごめんだというくらいなのですが、実際はそれを否定するだけで相当に選択肢の幅が狭まります。
といって、私に恋愛を書く技術はありませんし、文学は敷居が高すぎる上、娯楽性には正直欠けます。そうなるとホラーかな?とも思いましたが、残酷描写はあまり得意ではありませんし、元々怖いというものに娯楽性を求めるのは難しくも思えます。では推理は?とも思いました。これは可能性としてあり得ないものでは無いと感じますので、一旦保留というところでしょうか。
そんなこんなで、今のところ、一番有力なのはSFかなとも思っています。
ずっとファンタジーばかり書いてきましたし、たまに毛色を変えるとすれば、良い選択とも思えます。
ただし、私は科学考証が大の苦手ですので、まさしくエセSFになる可能性が極めて高いですが…。
まあ何にせよ、次回はもう少し成長した作品を書けるよう努力するつもりでおりますので、皆様には引き続きのご支援を賜りたく存じます。
もしくは具体的にどういったものが良いかというご意見をいただけるとなおありがたいですけどね。