「oFF LiNe」執筆考 (2)
思えば何か月前のことになるでしょうか。
急に仕事が繁忙となり、こちらへの投稿も滞りがちになった昨今。
まあ、自営業は暇になったらその時点で生活が成り立たなくなりますので、この不景気なご時世に何を贅沢なことを言っているんだと言われればそれまでなのですが。
さておき、
拙作「oFF LiNe」は進展の遅いまま、ようやく一度目の本格的な戦闘が終わるところと相成りました。
正直、VRMMOというジャンルに対する私なりの回答を模索して書き始めた作品ですが、どうやら思っていた以上に私の出そうとしている答えは煩雑なようです。
何せ、普段ならばほとんどの作品は終盤に差し掛かってもよさそうな十万文字の壁を超えてなお、話は序盤の終わりが見え始めたばかりなのですから。
加えて特に、長くなってしまった要因がもうひとつ。
視点が多すぎるのです。
意図しておこなっているスタイルとはいえ、さすがに視点が四つ(桂一、彩香、英也、洋介)もあると書いている自身ですら混乱してきます。
ただ、前述したようにこれは意図したスタイル。登場人物たちの心の機微を描写するために選んだスタイル。
方向転換可能な要素であれば喜んで変えたいところですが、いかんせんこれは作品の根幹にかかわる部分であるため、逃げ道もありません。
本音を言うと毎週、弱音を吐きながら筆をとっております。
が、逆にここまでやってしまったからには自分としても中途半端な内容にはしたくありませんので、やれるだけのことはやりきろうという半ばヤケクソに近い感覚で執筆しています。
年内に連載が終わるのかどうか、ひどく怪しい雰囲気の中、私の根気が尽きるのが先か。それとも読み手の皆様の堪忍袋の緒が切れるのが先か。
様々な意味で日々緊張しながら、今後もダラダラと(そういうつもりで書いているわけでないのですが)ゴールを目指して執筆に励みたいと思います。
少なくとも遅筆が理由で見限られようと、読むに堪えないという理由で見限られることだけはないよう、私なりの努力だけは続けながら。
そうは言っても、さすがに本気で年越しまでするのは考えただけでもゾッとしますので、できるだけ急ぐつもりではあるものの、結局はなってみないことには分かりません。こればかりは。
相も変わらず曖昧な点が多く申し訳ありませんが、どうぞご寛容のほどをお願い申し上げます。