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私的執筆考  作者: 花街ナズナ
64/70

「すらっプすてぃっク・すくらっプがール」執筆考 (2)

良いことか悪いことかは判断の難しいところですが、少なくとも最初に自分の中で決めていた「元ネタの分からない人は置いていきます」という姿勢が、そろそろ本格的に作品の前面へ出てまいりました。


特に「それは転校生という名の、憐れな偶発的犠牲者」の5と6の前半部分などは、ランボーの第一作を、よほどきっちりと見ている方にしか絶対に分からないパロディシーンですので、知らない方はそれこそポカーンと口を開けてしまう描写だったでしょう。


ですがそれを承知で開始した執筆。後悔はありません。


まあ、後悔の代わりに得も言われぬ孤独感が心を苛みますが(それを後悔というのでは? という疑問は胸にしまっておいてください。私自身が一番理解しているつもりですので)。


ところで、


今回も元ネタ……とは多少、違った意味合いで「分からない人は置いていきます」的なネタを懲りずに練り込みました。


「それは幕間劇という名の、幼馴染同士の会話」の中で、滑と蓮春の会話中、滑は当然のように(第四の壁)を破って話をしています。


これは滑が単に物理的な破壊を象徴しているのではなく、もっと広い意味での価値観……つまり通常の小説などにおけるルールや暗黙の了解までをも破壊してゆくキャラクターであることを意味しているわけです。


例えば、彼女が日本では恐ろしくマイナーな飲み物であるルートビアに執着していたりするのも、彼女の包括的な破壊者としての立場を暗喩していたり、実は元ネタがどうのという部分以外にも、イースター・エッグ的な要素がこの作品には多くちりばめられています。


もちろん、こんな面倒なことをしても、分からない人には無視されるだけの行為だとは分かっています。


が、逆に運良く分かる人がご覧になってくれた時、それにクスリとでも笑ってもらえたなら、私としてはもうそれだけで満足です。


大体から、始めの段階でそのつもりで書き始めた作品ですので。


それゆえ、今後もこうした読み進めるごとにクエスチョン・マークを頭の上に浮かばせてしまう内容は続いてゆくでしょうが、もしPVがゼロになろうとも、自分自身の取り決めは決して破りません。


最終的にPVゼロのままでも、始めに決めたテーマに沿って書き続け、必ず完結させます。


そのことについてだけは、今回も間違い無くお約束できますので、どうかご安心くださいますように(何に対してかは私にも分かりませんが)。


さて、


余談となってしまいますが、この私的執筆考は私の諸々の作品に関する前書きであり、後書きです。


そこで、ひとつ後書きの体でネタバレをひとつ。


この先、滑の興味本位な行動の最大被害者となる予定の大見得霧箍流ですが、彼女のモデル(正確には彼女が自分のモデルにしている)ヒーローは、仮面ライダーV3だったりします。


本来は手袋の色は白にしようかとも思ったものの、さすがにそこまでやるとしつこいかと感じ、あえて手袋も赤にして全体のイメージを赤で統一しました。


加えて、彼女の髪形はバトルフィーバーJのバトルジャパンをイメージしております。


これこそ、本当に言わなければ分からない話ですね。


と、

驚くほどにどうでもいいネタバレをしたところで、本日はこの辺りで。


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