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私的執筆考  作者: 花街ナズナ
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執筆考という名の独り言(15)

才能という言い回しをすると、ひどく漠然としていますが、こと小説に限らず創作活動全般において重要になってくる才能は多岐に亘ります。


例えば小説だけに限定しても、

想像力。

発想力。

表現力。

それに付随する形での文章力。


そしてさらに、

持続力。


思うに、恐らくほとんどの方が持ち合わせていない才能がこの最後のひとつでは?


と、昨今は己の精神状態が不安定なせいもあってか、勝手に思い込んでいます。


継続は力なりとは本当によく聞く言葉ですが、まさしくとしか返事のしようがありません。


ルーティン・ワークと言ってしまうと聞こえは悪いものの、実際問題、同じ行為を同じように繰り返すのは生物学的に変化イコール進化を本能的に求める人間の性質的に見て、まず大半の人にとって苦痛以外の何物でもないでしょう。


言わずもがな、私も現時点においてこの才能が欠落していることにより、ひどい足踏み状態へ陥っているわけですが(ただ私の場合、欠落しているのが持続力に限っての話でないゆえ、さらなる足踏みをしている要因となっていることを追記しておきます)、ここは非常に難しいところです。


筋力などと違い、鍛えて向上する保証のある能力ではないうえ、下手な無理をすると精神的なプレッシャーから逆効果を生じ、よりもって持続力を低下させてしまうなどということもままあります。


そういった流れからなのかもしれません。以前にお話しした「一、二年ほど活動してフェード・アウトしてゆく方々」の実際は。


自身、意欲の「い」の字も湧かなくなってしまっている現状にいる私としても、これは決して他人事ではありませんし、たまらなく悩ましい問題です。


「趣味として執筆を楽しみたい」、「でも書こうという意志がまるで出てこない」のは、大袈裟でも何でもなく、人生における楽しみのひとつを今まさに失おとしているわけで、落ち着こうにも落ち着けるものではありません。


とはいえ、

気が急いたところで何かが好転するわけはなし、今は気を静め、じっと我慢の子を決め込むより無いだろうと諦めてもいます。


はてさて、

泣こうが喚こうが、あと一週間で年明け。


物心がついて以来、毎年年末には「来年こそ良い年になりますように」と願い続けて早、半世紀近く。


一度としてこの願いが叶った記憶はありませんが、それでも懲りず、今年度末も来たるべき年の幸運なることを祈りつつ、今年の筆を置きたいと存じます。


いつもながら私のようなものの駄文にお付き合い下さり、感謝の言葉もございません。


それでは、

本年度中はまこと、皆様にはお世話になりました。


出来得れば来年も皆様とお会いできますよう、期待をしてこの乱文の〆とさせていただきます。


されば、今年はこれにて。


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