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私的執筆考  作者: 花街ナズナ
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「悪魔は蒼ざめた月のもとに」執筆考(5)

一話ごとのスパンが長かったこともあり、予想外の長期連載になってしまった今作。

書き終えて感じることは、主にひとつ。


本当に私はこのサイトにおけるテンプレートで作品を書くのに向かない性分なのだということの再確認です。


正直、今まででこれほど私を疲弊させた作品は他に無いでしょう。

何せ最終話に至っては、書いている最中に何度も吐きそうになったほどです。


これまでの作品も、ある程度は「きちんと最後まで書き終えなければ」というプレッシャーで苦しめられはしましたが、今回は別格も別格。


ほとんど地獄の苦しみに近いものがありました。


つまりは簡便に言って、私が不器用だということの証明なのでしょう。


ジャンルやテーマを自在に操り、書くほどの器量はどう考えても持ち合わせてはいないようです。


まあ、私的な事情で精神的にまいっていたことも大きいとは思いますが、それにしても今回ほど私がいつも心掛けているはずのエンターテイメントからかけ離れてしまった作品というのも、我がことながら反省することしきりです。


いえ、自己弁護をするわけではありませんが、必ずしも「うれしい、楽しい、大好き!」な話ばかりがエンターテイメントだというわけではありませんので、これも相当に変わったご趣味の方なら、別の形で楽しんでいただけるかもとは思うのですが……。


執筆しながら見ていた作品もまずかったかもしれません。


私は気分が落ち込むと、二通りの作品うち、どちらかを見るようにしています。


映画「フライド・グリーン・トマト」のように、日常の鬱屈した空気を優しく壊してくれる爽快な作品を見るか。

もしくは、

アニメ「テクノライズ」のように、落ち込んだ気分をさらにどん底まで落として這い上がろうと思わせる作品を見るか。


今回は気分的に後者を選んでしまいましたが、それが選択的に成功か失敗かは何とも言えません。


ただ、このような形で今回の作品が決着したのはその影響が大きいだろうなとは自覚しています。


ともあれ、


書き終えた事実は変わりません。

書き終えたからにはこれで完成です。


良くも悪しくも、読み手の皆さんにはそれぞれの受け止め方をしていただきたいと思うばかりです。


追記


最終話はわざと多分に謎や矛盾の多い描写にしています。


死人が本来なら十人いるところを何故か八人と言っていたり、西校舎の屋上に太知の死体が無かったり、太知の部屋のベッドからサヤの死体が消えていたり。


こうまで書くと無粋ではありますが、こうしたことについては読み手の方ひとりひとりの想像に委ねようと、あえてこうした終わらせ方をしました。


結末の判断は百人百様。


どうかお好きな後日談をそれぞれに思い描いていただければ幸いです。


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