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私的執筆考  作者: 花街ナズナ
34/70

「剣客少女 -Girly Edge Extra-」執筆考


ご要望にお応えして……という形式の作品作りは、思えばこれが始めてということもあり、なかなか新鮮な感覚で書かせていただきました。


ただ、まあ……、

まさか連続で「剣客少女」を所望されるとは思ってもみなかったので、いい意味での驚きもありましたが……。


さておき、

今回の「剣客少女」は完全な番外編。


メインキャラたちを横にほっぽって、しかもフェンシングの話が主題という、文字通りの番外……舞台裏的なものを書きました。


日常の中に突然起きるイベント。

今までのそれらはすべて危なっかしいものばかりでしたが、今回のはまさに学生ならではというか、学生らしい学生的イベント。


私も学生の頃は、よく学校の行事として強制的に応援に担ぎ出されたものです。

その思い出は決して楽しいものではありませんでしたが、願わくば応援や観戦というのは、東真たちのように能動的であるべきだと強く思います。


閑話休題。


ついでという言い方はひどいと思いますが、今作では紅葉の父、影正を破った人物である色宮塔樹郎が登場しました。


これもちょっとした話のつじつま合わせです。


影正の音斬に対し、一体、色宮の先代はどうやってこれを破ったのか。

読み手の方が疑問に思う可能性があるものは、なんでも説明しないと気が済まない性格というのも、我ながら厄介だと感じています。


特に楽しかったのは、レティシアの描写でしょうか。


あの子が何故、レリアの言うままに動くのか。練習するのか。


今までは本編中で描写できませんでしたが、簡単に言って、あの子は極度のシスコンなのです。


表情も出さない。感情の起伏もあるのかどうかよく分からない。

そんな子だから表にはほとんど出てきませんが、芯の部分で、姉のレリアのことを心底、好きで好きで仕方がないのです(決して変な意味ではありませんよ)。


ただし、お分かりだと思うのですが、レリアもレティシアも、秋城姉妹は揃って感情表現が下手……というより、異常なところが問題なわけでして。


姉は姉で、友達作りが下手なせいで、満足なコミュニケーション能力を育まずに生きてきたため、愛情表現が度を越すことが多く、

妹は妹で、そんな姉すら凌駕するほどのコミュニケーション障害。

まともに噛み合うほうが、逆におかしいふたりなわけです。


そんな、変わり者姉妹の本心を覗こうと、今回の短編を書いたといっても過言ではないでしょう。


ああ、そうそう。

短編といっておきながら、知らぬ間に文字数がどんどん増えてしまい、最終的には六万字に迫ってしまい、慌ててしまいました。


何事もやり過ぎは禁物。

適度に、適度にやってゆくのが肝要。

分かってはいるつもりなんですがねぇ……。


まあ、そんなわけでして、


とにかく今回の作品もこれにて終了。


お楽しみいただけたかどうかは、書き手としては甚だ疑問ではございますが、そこはまた、いつもの通り。


どうかご寛容に照覧いたされますことを、よろしくお願い申し上げます。




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