Nympholic amon執筆考(1)
短編を書いたのだから、次は長編を…というのはなんとも短絡的ですが、一度連載形式で小説を書いてみたいと思ったのも事実でして、そんな思いから書き始めたのがこの作品です。
実を言うと、私はライトノベルというものをあまりまともに読んだことがありません。
そして、この小説は私の想像上のライトノベルをイメージして書かれています。
といっても、特に大きな事件や騒動がおきるでなく、ただ平凡な没落貴族の日常が描かれているに過ぎません。少なくとも今のところは。
さらに大きなポイントがひとつ。
主人公はプロローグの時点ですでにその死を確定されています。
これは連載形式で作品を書いていくうえで、作家としてはとても面白い試みです。
何がしかの作品を作ったことのある方ならお分かりになると思いますが、作家は自然、書き続けるうちに自分の生み出したキャラクターに愛着、愛情を抱きます。
いまでこそまだ始まったばかりの小説ですが、今後続けていく過程で、どのように私がキャラクターたちへの愛着を深めるか。それがとても楽しみです。
なぜなら、どんなに愛情を深めたとしても、私は自分自身の手ですでに主人公の死を決定してしまっているのですから、その葛藤たるやどうなることかと今からわくわくしています。
とはいえ、まだまだ始まったばかりの長編(予定?)小説。
末永く温かい目で見守っていただければ幸いです。






