「剣客少女 -Girly Edge-」執筆考(1)
長らくお待たせして大変申し訳ありませんでした。
ようやくに新作の更新です。
今回、この作品を書くにあたって、私が努めておこなった行為はただひとつ。
「自分の苦手なものをすべて含んだものを書こう」です。
細かな部分についての説明はあえて省きますが、読み進めていただければ、私が一体何を苦手としているのか、少しずつ分かっていただけるのではと思います。
……まあ、そんな回りくどいことをせずとも、基本的に今、一般に受け入れられているようなライトノベルの内容はすべて私の苦手要素なわけですが、そこはそれとして、さて私はそれらに対してどれほど苦手意識を持っているのか。
この辺りを確認していただくというのも、「ウォーリーをさがせ」的な要素として読者の方の暇つぶしくらいにはなるのではないでしょうか。
ところで、
ちょっとした余談なのですが、編集の仕事をされている私の知人いわく、小説の選考というのは、第一次選考が最も時間がかかるそうで、それを聞いてただでさえせっかちな私の性分ゆえ、五割増し程度にげんなりとしている昨今です。
九分九厘、落ちるのは自覚しているのでさっさと結果が出てくれたほうが気分的にすっきりするんですが、なかなか物事はそう思う通りにはいかないようですね。
閑話休題。
さて、今回の作品。苦手要素をふんだんに入れているとは言っていますが、実際にはどうしても入れられなかった要素も多くあります。
主人公最強。
ハーレム。
チート。
こうした要素はさすがの私にも耐えきれず、挿入を断念せざるを得ませんでした。
というか、この三大要素は完全に私が避けるところの(自慰行為で作品を書く)に通ずるものと思うのですが、皆様はどのようにお感じになられるでしょう?。
……おっと、また話が微妙にそれました。
改めて閑話休題。
今回の作品は私としては恐らく初めての学園ものです。
そして何故か、剣を通して少女たちが互いの信念や理想、欲望といったものを体現してゆきます。
努力したのは、ファンタジーな設定だからこそ、逆にリアルな感覚を場に盛り込もうとした点でしょうか。
さておき、ここ数カ月と続く絶不調の中書いた作品。
変な話ですが、あまり期待はせずに見ていただけるとありがたいです。