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二一○  作者: IQ9
3/8

オウサマ

 レストランで働く私、ちょっとした事件に何故か私が…こんな時貴方ならどうしますか?

2日目の別の世界、またわけのわからない所に出てしまった。

 翌朝、私は携帯の音で目が覚めた。


「はい、もしもし…」


?「もしもしだぁ?今何時だと思ってるんだ!!」


「えーっと…」


時計を確認して私は顔が引きつってしまった、バイトは8時からなのに、もう9時を過ぎていた。


「すいません!今すぐに行きます」


?「はやくしろ!」


電話をすぐに切り、急いでしたくをした。今まで寝坊なんてしたことがなかった私にとってこれは、一大事である!!

バイトに着いたのは10時30分。


「遅くなりました、すいません店長!」


「早くしろ、今から忙しくなるから!」


私はしょぼいレストランでバイトをしている。そして後ろに視線を感じた。振り返るとそこには…一番嫌いな奴がいた、そいつはこの前、俺のことをズルイと罵った奴だ。


「珍しいこともあるんだな、遅刻しないのが取り柄のお前が(笑)」


「………………」


私はこいつだけには言われたくなかった、怒りを胸にしまい無言でその場を立ち去りすぐに厨房へ入った。

 レストランもピークを過ぎたころ、ちょっとした事件が起きた。客がものすごい剣幕で怒鳴っている、料理にゴミが入っていたらしい。


「おい!こんなもの客に食わすきか?おい!」


「申し訳ございません。いますぐ作り直してきます」


怒鳴られていたのは俺の一番嫌いな奴だった…


「てめぇ!何だその態度は?人を馬鹿にしたようなツラしやがって」


「大変申し訳ございません!」


客は怒鳴りに怒鳴ってもう手がつけられない状態だ。


「ゴン…」

「ガシャーン。パリン」


 今度は暴れはじめ、殴ってきた。店長が異変に気づいたのは今頃であった、倒れた嫌いな奴、一瞬目が合った、私はすぐに目をそらした。


「お客様、料理にゴミが入ったことは大変申し訳ございませんでした」


店長はその場に土下座した…

その客は帰っていった…


「大丈夫か?橘?」


そのときの店長はいつも頼りなさそうだが初めてカッコよく見えた、思わずニッコリしてしまった。今日は色んなことがあったが、いいものを見れた。しかしこの後私に思いもよらないことが起こった。

 バイトも終わり私は早く昨日の続きのご馳走を食べたく、早足で公園に向かう。バイト先から公園は遠くなく歩いていける距離だった。


?「おいちょっと待て」


後ろをちらっと見た。なんと一番嫌いな橘であった。さっき殴られた傷が痛々しい。


「何?なんかよう?」


よそよそしく言い放つ


「お前だろ!料理にゴミ入れたの」


「はぁ?…」


「お前がゴミ入れて俺をはめたんだろ?」


「お前しかこんなことする奴いないんだよ!」


「俺が殴られて笑ってただろ」


「謝れよ謝れー(怒)」


 ……………

それから一方的な言葉攻めで嫌になってきた。仕舞いには殴られるしまつ。そして橘は逃げるように帰っていった。


「はぁ…いったい俺が何したって言うんだ」


だいたいゴミといってもホコリ程度だ、そんなものどうやってわざといれるんだ。確かに笑ったがお前に対してではない。イライラしながら公園へ向かった。公園の近くにあるロッカーに時計と携帯を入れた。

 公園に着いたのは午後4時


「早いけど大丈夫だろ」


私は再び扉を開けた…


「どこだここは?」


昨日とは違う場所に来てしまったみたいだ


「昨日のご馳走は?城は?」


わけがわからなくなってしまった。


?「王様ー王様ー」


「お前…昨日の」


迎えに来たのはやはり青年であった。


「こっちに入ってくる場所はバラバラなんで探すの大変ですよ」


「さぁ城へ参りましょう」


「ちょっと待て、昨日のご馳走は?」


「もうありませんよそんなの、貴方の住む現実世界と、王様が来るここの世界は――――」


「なるほど!だから昨日の続きからは出来なのか」


「料理はもう用意させてますんで」


「用意がいいな」


また、都合よく馬車がある。


「馬車なんてイメージしたかな?」


「なんです?王様」


「いやなんでもない」


そして城へ向かう最中色んな場所があった。集落やらデカイカジノ店やら、なんかRPGみたいだった。馬車が通るたびに人々が俺に平伏してる、もう少しで城へ着く、そんな中俺は奴を見つけた。かなりそっくりだ、確かに俺の世界ならいてもおかしくない、こいつは俺に逆らわない…

















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