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二一○  作者: IQ9
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ハヂマリ

 ふらりと寄った占い、好きな世界がもらえると言う。薄気味悪いが私は行くことにした、そこに待っていたのは大きな城、と青年。はたして、ハヂマリの30分をうまくつかえるのか…

それから数日後宛て先不明の封筒がポストの中に入っていた、中身を開けると


「鍵?」


歪な鍵と手紙が入ってあった。


「本日午後5時、時計台前公園のトイレの一番奥の開かずの扉を開け」


なすがまま手紙の通りに4時58分に時計台前公園に着いた。こんな経験をしたことがないので、いざ時間になると色々考えてしまう、あの道端の占い師は何故私なんかにこんなことを教えたのか?もしかすると何もなくただの冷やかしなのでは?と

その世界のハヂマリはすぐにわかる…そして私は歪な鍵を鍵穴に…恐る恐る扉を開けた

 そこには、にぎやかな世界が広がっていた


「ここが俺がつっくた世界?」


現実の世界と似ている点もあるが、不可思議なところもある。


「あれが俺の城か?すげーデカイな」


後ろを振り返るともう扉がない。


「あれ?扉がない」


?「王様!こんなところにいたんですか、もう探すの大変なんだから」


慌てる私に一人の青年が話をかけてきた、年齢は私とあまり変わらない感じの青年であった。


「あんた誰だ?」


「何言ってるんですか!王様が作り出した一人ですよ!」


ここが俺のつっくた世界か、何でも思い通りになる、皆俺の言うことを聞いてくれる誰も逆らう奴はいない。

 興奮気味の私は、早く城に行きたくあまり青年に興味がない…

「おい!とりあえず城まで連れて行ってくれ」


「はい!かしこまりました」


何故か馬車がすぐ近くにあり城へ向かった。


「都合のいい世界だ(笑)」


 すごく大きな城へ着いた、そこには何人ものメイドがいる。

 

「ここの王様に…」


飛び跳ねたいくらいの喜びと昔の2番手を卒業した嬉しさ。今は何でも言うとおりになる、私お腹がすいていた


「食べ物ってありますか?」


見知らぬ執事、ものすごくベテランに見えた。


「かしこまりました」


「おい!食事の用意だ」


瞬く間に目の前に出た、見たこともないような豪華な料理の数々、何を食べていいのかわからず恐る恐る飲み物を飲んだ。


「おいしい…」


 「まもなく30分でーす」


どこからともなく聞こえてきた


「しまった、時間が…ご馳走が…」


くやしいがとりあえず帰ることにした。


「扉はどこだ?」


青年が近寄ってくる。


「ここは王様の世界なので扉は王様が決める事になっています」


「ならここでいいや」


私は意味もなく一番近い扉を出口の扉にした。そして現実の世界に戻った…


「無駄に1日をつかっちまった、明日は計画的に行こう」


そして部屋に戻り眠りについた。


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