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悪魔にも天使にも成れなかった私

作者: 白夜いくと
掲載日:2025/12/22

注意書き

メリバ……かな?

お前にとっての悪魔に成りたい

震える目と絶望で開いた口のお前を見て笑いたかった


しかしお前は何をしてもどうしても

笑っている、笑い続けている

私などはなから存在していないように

笑っている

なぜ、なぜ、どうして!

私はお前にとっての悪魔に成りたいと思うのに

お前は私を『友』と言う

昔の縁を忘れたのはお前の方だろう!

あーあ、あーあ!

永遠に私という悪魔を忘れずにいて欲しかった!


闇から這い上がるお前

次第に闇を知ってゆく私


いつから違ったか、お前は憶えているまい


気がつけば病室の白い天井

暖かな空調

……うるさいお前

ある日突然、冥府の方から私を導いてきた


事故で折れたアバラは罪の数

お前が大声で泣くもんだからチクチク痛む


この時だけは天使のように接した

硝子玉の様なまなこで希望を口にするお前を見て笑いたかったから

しかしお前はどうしても

泣いている、泣き続けている

やっと『私』を見てくれた


ずっとお前は泣いている

なぜ、なぜ、どうして?


お前は未だ私を『友』と言う

お前に一生癒えぬ傷をつくったのに

お前が無理に笑わなければいけない理由もつくったのに


知ってるのか、全部、私のせいだったんだよ

やっと昔の縁を思い出したお前なのに

あーあ、あーあ!


最後の最後で、私はお前を泣かせられた

大成功じゃないか!

……なのに胸がキシキシ痛む

事故の後遺症でもないのにぎゅうぎゅう痛む


私の口が言おうとしてやめる


(ただ『私』のことを憶えていて欲しかった。それだけだったんだ)


喧嘩別れのあと

見ないふりなんてされちゃ、ねぇ?


ずっと、憶えていてくれたのか

ひとこと言ってくれたら

少しでも『私』を見てくれたら


良かったのになぁ……





最後まで読んでくれてありがとうございます〜♪

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