10話 アストラルドラゴンの脅威
まずい完全にまずい...なんの対策も思いつかない。
とりあえず地下5階....どの程度耐えられるのか。
「ティアナ状況は?」
「...ドラゴン撃沈です。地下6階...エンシェントゴーレムに期待しましょう」
「おっおう」
もうドラゴンがやられてる。
早すぎる。
瞬殺じゃないか...。
「あっ...」
「どうしたティアナ?」
「エンシェントゴーレムはとっくに瞬殺されていました」
「えっ?とっくに?ということは今はどこまで来てる?」
「地下9階まで来ています」
「すぐそこじゃん!」
といったとき視界の左隅にそっと距離を置いているマリアナに気付いた。
「マリアナ!まさか俺たちを見捨てて逃げる気か!」
「ちっちがっ...これはあれだ何となくこう...2人の邪魔をして戦闘に支障が出ないようにだな...」
「マスターなんてことを言うんですか!マリアナに失礼ですよ」
「いや...まあちょっとピンチすぎて動揺が...」
「困ります。見捨てられるのはマスター1人です。私は犠牲にはなりません!どちらかといえばマリアナ側です」
「待て待て元ダンジョンマスターとして!父親から引き継いだ名門ダンジョンを守る義務があるだろ!」
「ありません。今はただダンジョンにいるだけの人です。マリアナ!さあ行きましょう」
「そうだよな!行くよな!よかったぁ。私が間違ってたのかと思っちゃったよ」
「そんなことはありませんわマリアナはいつでも正しい判断をしています」
「そうだよな」
おいおい完全に俺だけを犠牲にしてここから立ち去ろうとしてやがる。
「待て!」
「待ちませんわ事態は一刻を争います」
「そうだよ私たちは忙しんだ」
「いやマジで待て!お前ら簡単に見捨てすぎだぞ。まだ俺たちがいる、この地下9階には伝説のモンスター虚空巨人がいる!あの宇宙の星々をも砕きつぶすと言われている伝説のモンスターが...」
「...マスター...虚空巨人...逃走しました。終了です」
「うわっ敬太郎お前がグダグダ言ってるから逃げそびれたじゃないか!!」
「マスター責任をとってアストラルドラゴン倒してください」
「俺にそんな力はない!」
アストラルドラゴンが目の前に....圧倒的な迫力...俺はその場にへたり込んだ。
「敬太郎!立て!立つんだ!立つんだ敬太郎!」
「マスターしっかり!」
あいつら物陰に隠れながら無茶苦茶いいやがる...。
「敬太郎!お前の拳にはまだ力が残っているぞ!殴り倒せ!」
マリアナが動転しすぎて無茶苦茶言っている。
ドラゴン殴ってどうにかできるわけが無い。
終わった...俺は死を覚悟した。
……アストラルドラゴンは動かない。
鋭い眼光で俺を見ながら停止している。
死ぬほど怖いけど...殺されてない。
助かったのか...?
クワトロダンジョン フロンタル陣営
「リオネ状況を報告しろ!」
「マスターフロンタル状況は順調です」
「順調なのは当たり前だ!アストラルドラゴンまで出したんだぞ!」
「マスターそのアストラルドラゴン地下9階まで到達しました」
「停止しました」
「何がだ!」
「アストラルドラゴン地下9階で停止しました」
「停止だと!どういう事だ!」
「確定ということです」
フロンタルの表情が変わる。
「ならば行くぞ!ダンジョンへ」




