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Eyes of diamond and Escape  作者: 空と色
24/75

ラーシャSide 巨人

謎は尽きない。

どうしてイリューストだけが生き残り、今更命が狙われてるの?

どうして魔物に襲われなかったの?

どうしてキノコは抜けて、さらに光ったの?

逆にどうしてダルキリにはこのきのこが抜けなかったの?

イリューストとこのトンネルがどう関連しているというの?

それに、魔物とイリューストは話せてるみたいだった。

どうしてそれらのすべてがイリューストだけなの?

彼がダイヤモンド・アイだから?

そもそもダイヤモンド・アイって何なの?

どうして目が光るの?

どうしてそのような民族はごく一部しかいなかったの?

どうしてそのごく一部の民族の目が、他民族の目に触れたの?

どうしてこんな洞窟も知られてはいないのにダイヤモンド・アイの住む場所がわかったの?

どうして虐殺したら目が光るとわかったの?

深いため息をついたイリューストを見ながらあたしは考え続けた。

わからないことだらけよ・・・・・・次の国では本が読めるかしら。

そういえばビィバルハではダルキリに訳してもらったんだったかしら?

そうよ、そこも変なの。

どうして文字の読み方が全く異なる世界なのに言葉が通じるのかしら・・・・・・。

あたしはダルキリを見た。

ダルキリはあたしを見てニヤッと笑った。

「まてっ!」

ダルキリは一瞬フリーズした。

「ひで・・・・・・俺犬扱い?」

どうやら彼は犬の仕付けなどの方が性にあっているらしい。

「あなたは獣よ、獣。」

「・・・・・・すげえなぁ。」

いきなり何を言うのかと思ったら、ダルキリが見ていた方向はイリューストだった。

「・・・・・・いつものヘタレぶりからは考えられないわね。」

そういえば、これだけの知能をイリューストはいつ、どこで身につけたの?

それも謎だわ。

どうしてこんなにスラスラ問題が解けるの?

すべての謎をイリューストが解き終わったとき、ダルキリは軽くいびきをかきながら寝ていて、残り時間はほんのわずかに残っている程度だった。

「今回はずいぶんと苦戦したのね。」

「グォォォ・・・・・・。」

「うん・・・・・・問題が少し違ったから。」

「クゥゥゥウ・・・・・・。」

あたしはさっきっからうるさい寝息をたてているダルキリを睨み付けた。

「なんって緊張感のないやつなのかしら!?」

「はは・・・・・・ダルキリらしいね。」

イリューストはいつも通りにヘニャリと笑った。

・・・・・・!?

男のくせに笑顔が可愛いとか詐欺よ!

今までただのヘタレな笑顔だと思っていたけど、こうやってヘタレ以外の顔を知って笑顔を見ると、結構可愛い顔してるのかもしれないわね・・・・・・イリュースト、女装もいけるんじゃない?

「イリュースト、あなた・・・・・・女装してみたら?」

「ええっ!?どうして!?やだよぉ!」

ああ、やっぱヘタレだわ・・・・・・涙目とかお似合いだものね・・・・・・。

「・・・・・・なんとなくよ。冗談をそんなに真に受けないの。ダルキリ、ほら・・・・・・ダルキリ、起きて!行くわよ!」

あたしはクスリと笑ってからダルキリを揺り起こした。

「んぁ・・・・・・ラーシャ?」

「あたし以外の女性が今、どこにいるのよ?いるなら見てみたいわね。」

あたしは腕組をした。

「んじゃ、おはようのキスでも・・・・・・。」

そういいながらタコみたいに口を尖らせるダルキリを見てあたしはダルキリの頭を叩いた。

「バカ言ってないで行くわよ。」

イリューストがずっと後ろで苦笑している。

とりあえず、次はどんな国かしら。

「ほら、イリューストも行きましょ。」

って・・・・・・どうしてあたしが先頭に立ってるのかしら?

まぁ、構わないけど、リーダーはイリューストのはずよね?

「何ココ・・・・・・?」

だけど、疑問に持つべきところはそこではなかった。

「小人の町・・・・・・?」

イリューストがあたしと同じような反応をする。

「なんじゃこりゃ!ちっせえオッサンとかオバサンが!」

失礼な反応をするダルキリの口をあたしは慌ててふさいだ。

でも、遅かったようだ。

あたし達は睨まれ、一瞬にして“巨人”というあだ名を付けられてしまった。

いい加減にしてくれないかしら・・・・・・ダルキリ。

少なくともあたしもイリューストも目立ちたくはないのよ?

わかってる?

にしても、本当にみんな小さいのね・・・・・・背丈があたしの膝くらいまでしかないんだもの。

ここではうかうかスカートなんてはいてられないわね。

のぞきたくなくても見えちゃうもの・・・・・・それよりも、泊まれる場所がないわ。

“巨人”は野宿しなきゃ・・・・・・。

本とかで情報もつかみたいところだけど、本もとてもじゃないけど読めそうにないわね。

こんなに小さいんじゃ“巨人”用の本なんてないでしょうし・・・・・・・・・。

「ラーシャ・・・・・・さっきっから本心ただもれしてるよ・・・・・・ダルキリだって悪気があったわけじゃないんだから・・・・・・。」

イリューストが苦笑していた。

ああ、“巨人”って悪目立ちしたこと?

あたしったら、ついつい本音が出ちゃったのね・・・・・・。

「少しは反省してほしいわね・・・・・・ダルキリ!聞いてるの!?」

いきなり走りだしたダルキリに噛み付くようにあたしは大声を上げた。

「野宿ならそーゆーコツ、俺知ってるぜ!」

「そーゆー問題じゃないでしょ!単体行動はしないでって言ったじゃない!」

「まぁまぁ、そうおっかねぇ声出すなよ!」

「誰のせいだと思ってるのよ!誰のせいだと!」

あたしだって出したくて出してるんじゃないわよ!

ダルキリはのんきに笑っててイリューストは苦笑していた。

「もぅっ!笑ってないで、イリューストも何か言ってよ!あの自由奔放なのに!」

ダルキリはやがて山道へと入り込み、慣れた手つきで寝れそうな場所を確保すると火を着け、食べれる?という獣を狩りに行った。

残されたあたしとイリューストは食べれそうな草や実を集めることにした。

確かにすごいけどね、このサバイバルに慣れてる感じとか知識とか役立つし。

だけど、言ってるそばから単体行動はしないでほしいわ。


作「おっす!」

ラ「ああもう最低よ!」

作「のっけから機嫌悪いな。」

ラ「あの自由奔放なのは何とかならないの!?」

作「しらん。」

ラ「作者でしょ!?それくらい何とかできないの!?」

作「作者はあくまで創造者であって神ではないんだよ。」

ラ「……約束忘れたわけじゃないわよね?あたしの前では……?」

作「あ~はいはい。しつこいな。」

ラ「あなたが早く女性仲間を作ってくれたら文句も減るわよ。」

作「減るだけ!?ああ、減るだけなんだ?」

ラ「なによ、増えるよりマシじゃない。」

作「ああ、うん……まぁね。」

ラ「それよりも、どうしてこんな小人村が存在するの?あたし、こんなところ、見たことも聞いた事もないわよ。」

作「それは謎の一つなんだよ。きっとこれからすぐに分かる。」

ラ「本当でしょうね?」

ダ「な~な~俺のSideとかいうのは?」

作「うわっ!勝手に出てくんな!」

ダ「つれねーこと言うなよ!」

作「つられてたまるか!!お前が出てくると厄介なことになりやすいんだよ!」

ラ「確かに……。」

ダ「ラーシャまで!?」

作「そういうことで、今回はココまでです!ありがとうございました!」

ダ「俺が出てきたとたんに打ち切んじゃね~!!ちくしょぉおお!!」

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