Heroine Side~ヒロインサイド~
ヒロインと呼ぶに相応しそうな活発な女子が何かに逃れるように走っていた。
「ハァ、ハァ、ここまでくれば・・・・・・大丈夫・・・・・・かしら・・・・・・?」
綺麗な鎧を纏い、高い位置で髪の毛が一つ結びにされている髪の毛は、瞳の色と同じで、透き通るような深緑色をしている。
なびくストレートの髪の毛はサラサラしていて、光をよく通している。
出身がかなりいい事はわかるが、顔に似合わず気が強そうなところはあまり装飾のない鎧も細いが長い剣も彼女が身にまとっているすべてのものが全身全霊を持って証明していた。
「ったくもー。ここどこよ?こんな森の奥深くまで逃げなきゃいけないなんて、しつこすぎるわっ!」
サラサラと森とよく似た色の髪の毛をなびかせてよく知りもしない森を颯爽と歩いていた。
「参ったなぁ・・・・・・地図・・・・・・持ってないし・・・・・。」
ふっと空っぽの自分の手を眺めていたとき、彼女の目の前にいきなり魔物らしき獣が現れた。
「え・・・・・・早速なの?」
特に驚く様子もなく、使い慣れているような佇まいで細い長剣を手にとると、小さく業名らしい何かを呟いた。
「ウォッシャー ゥント ウィンド(風と水よ)!」
すると剣から水色の光が放たれ、一発で獣は切り裂かれてしまった。
「フンッ。相手は見かけで判断しないほうがいいわよ。」
剣を振り下ろすと、その先に腰を抜かしているらしい一般人?を見つけた。
さっき彼女が倒したものよりずっと弱い魔物だが・・・・・・なぜ武器を装備していないのかがわからない。
「ちょっと・・・・・・・大丈夫?」
軽くステップを踏むように宙に舞うと、簡単に獣を倒しながら座り込んでいる青年にたずねた。
「あ、ありがとう。」
なんというか・・・・・・見るからに弱そうな男ねぇ・・・・・・歳はあたしと同じくらい?
「あなた、こんなところで武器一つ持たずに何してるの?」
「旅を・・・・・・しようと思ったんだ。」
「え!?」
少女の目が輝いてからすぐにその輝きも色褪せた。
「・・・・・・その格好で?」
その青年は自分の身に起きたことすべてを話した。
「・・・・・・という、わけなんだ。旅をしたら何かがわかる気がして・・・・・・あ、助けてくれてありがとう。僕、イリュースト・アルバ。君は?」
「そう、あたしはミシェラ・ターク・・・・・・じゃなくて、ラーシャよ、そう!あたしの名前長いから、ラーシャって呼んで!」
あ、危なかったわ。
つい正式名称を名乗るところだった。
まぁ、イリュースト・・・・・・とかは鈍そうだもの。
気付いてないわよね?
イリューストの手を握り、ラーシャと名乗った少女は焦っているように笑った。
「ありがとう、ラーシャ。そうだ、よければここがどこだか教えてほしいんだけど。」
るとラーシャは肩をすくめた。
なんだ、イリューストも知らないのか・・・・・・。
「残念だけど、あたしにもよくわからないのよ。ねぇ。イリュースト・・・・・・あなた、これから行き先は決まっているの?」
イリューストは頭を横に振ってうなだれた。
「全然。どこに行こうにもどうすればいいかなんてわからない。」
するとラーシャは再び目を輝かせた。
「なら決まり!イリュースト、あたしを守って!」
唐突な言葉にイリューストは驚いた。
作「どうも初めまして。」
ラ←ラーシャ「初めまして?」
作「技名を考えるのにはかなり四苦八苦しました。実際使ってみて、どう?」
ラ「風と水よって、それだけじゃ中途半端よね。」
作「仕方ないっしょ。当初は風と水よ、魔物を切り裂け!だったんだから。(しかも直訳すると水と風で水のほうが先なんだけど……。)」
ラ「それで確かこの地球とか言う世界ではあたしの呪文の言葉はドイツ語とかで……ドイツ語で検索かけたらこうなったのよね?Der Dämon wird von Wasser und Wind geschnitten。」
作「おっしゃるとおりにございます。でもその訳の意味は……デーモンは、水と風によって切られます。」
ラ「それじゃあまりにも間抜けよね。こっちは魔物を倒したいっていうのに魔物の状況を実況中継してどうするのよって感じ……。」
作「だから“水と風”だけにしたんだよ……。」
ラ「で、そのドイツ語とやらも本当は全然知らないんでしょ?ドイツ人の人たちに変な言葉として使うなって怒られるわよ?」
作「はい……知りません……けど、仕方ない!!英語じゃなんかありきたりだし、ドイツ語は強く発音するって聞いたことがあるから呪文とかの決め台詞にちょうどいいんじゃないかって思ったんだよ!」
ラ「逆切れはよしてちょうだい、子供じゃないんだから。」
作「なんかなぁ……。」
ラ「はいはい、早くここも終わらせないと読者さん、飽きちゃうわよ?」
作「……今回はココまでです!読んでくださった読者の皆様、ありがとうございます!」
※ドイツ語直からドイツ語をテキトー読みと言うよりは聞いた発音に近いカタカナに直しました。