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08話 月朧


どこか、


砕ける音がした。呼吸をするが、息を吸うと肺がおおきくなり肋骨が痛い。


 息苦しい。


出血が止まらない。 体温が下がり、あまり体が動かせない状態にいた。


レオナは悔しかった。地獄に来て開始早々こんなことになるとは、おもわなかった。自分の無力さに悔しさを覚えた。

 目の前が真っ暗になり、気づけば地面と平行だった。

くそっ!こんなとこで。 自分はまだやらないといけないことがあるのに。。。。






















「ここで死んどけや」





(足音?)








(一体誰の?)





「じゃあーな、中々楽しめたぜえ」





オラッ






「俺も楽しませてや」





レオナの後ろから現れた、金髪の男は笑顔でナーガに向かってそう言った。




振り下ろされる戦斧





キイーン





二の丸に金属音が鳴り響く。





「んだぁてめぇは」




「ここでは名乗るのが鉄則やろ?俺の名は【ハール・ド・ムサシ】刀の達人や」




「はっ、刀の達人?おままごとはお家でやってな

ツ雑魚が」


おらあ



振られる戦斧しかし、その大振りの斧は時が止まったかのように静止する。


「こんな大振りじゃあかんで?もう。。。たく馬鹿は困るな」



斧が受け流される。物理法則を無視するかのような刀捌き。。。異次元。


うおっ

ナーガの体制が崩れる。今がチャンス、そのチャンスをハールは見逃さなかった。



天性の左利きであるハール。経験を積んだナーガでも思う。。これが天才。




「立てるか?」



レオナの意識が遠のく。

声だけは聞こえる。感謝しないと。動けよ俺。




「刀を振れない距離まで行って攻撃すれば意味がねぇだろぉぉぉ

呑気に話してんじゃあねぇえ」




ハールに向けてナーガがショルダータックルをする。そしてナーガはそれに透撃(ラルファ)をお見舞いするつもりだった。

しかし、

 ナーガは煙にタックルしていた。



「なっどういうことだ」



ナーガの脳内に混乱が生じる。


「お前の刀、見たことない刀やな、あ....あのデブおいて俺ん家こーへん?」



「ぶっ殺す

ころすころすころす

しねやあああ」

恐ろしい速度で戦斧を投げる。ナーガの怒りはもう既に沸点に達していた。

 

「ちょっと邪魔やねん」

「聖刀 朧流 月朧」


聖刀 朧流 【月朧】 

月のように弧を描く。月の満ち欠けを再現できるほどの速度とそれを成し遂げられるコントロール力が最高水準じゃないとできない聖刀 朧流の頂点の技。


無数の斬撃がナーガを襲う。



「腕下ろしたつもりやねんけどな、」




「グッ」




「ハアッハアッ、フゥ、その舐めた口縫ってサンドバックにしてやるよぉ」

片腕を構えるナーガ。かなりの致命傷で動けるのは魔人族だから。本気のアッパーをするナーガ。






「だから!遅いねん」

ナーガのアッパーが受け流される。


「ぐうつ」


「上級 朧流 竜道刀」



上級 朧流 竜道刀 

 竜が通ったかのような刀の捌き。




(ああ、見て思う。俺とこの人では技量が段違いだ。)




ゴフッ

ハアツまだ...........









ドサッ

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