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05話 地獄案内役


「おお..」


「くれぐれも野良の魔人族に滅ぼされないよう、お気をつけください」


「魔人?」


「ええ、そこら中に蔓延っています魔人族は性根が腐っておられますので。人間の匂いを嗅ぎつけたらすぐにでも殺されるでしょう。」


予想していた通りかな。


やはり地獄には地上と違った種族が住んでいる。まずは城に行きたいのだが。


ひとまず、町にいって情報収集したい。


「ここらに、街はないか?」



「ありますが、近くの街でよろしいですか?」


「あぁ」


この魔人は思ったより何もしてこない。穏やかでいい性格をしているなと思った。地獄は想像の4倍くらいでかかった。地上より広いのではないか?地獄は思っていたより人でも過ごしやすい環境が整っていた。



人間を見かけたらすぐ殺すのは魔人族だけらしい。おそらくみんな殺意を抑えているだけだろう。地獄にも人間に似た種族が住んでいるらしい。一度会ってみたいものだ。人間もごく稀にいるが大半の弱い人間は路地裏なので魔人に殺されるらしい。




気をつけよう。あー怖い怖い。

城に行く途中で、運悪く魔人に殺されるのだけはごめんだ。流石に抵抗するが大事にはしたくないな。




「ここから1番近いとこは非常に治安が悪いですが....」.


「構わないよ」


「そうですか」



「では案内しましょう」



「あぁ、ありがとう」




デイモンは飛んで移動している。高い高い高すぎんでしょここ。こえー。



「高いね」



「怖いのですか?」



「いや」






(そりゃあ怖いに決まってますよ。)





「ふふふっ着きましたここがクールゥトです」





(本当にやばいとこ来たわ。)



「そこら中、性行為中の奴らだが大丈夫か?」




「言ったでしょう?治安が悪いとレイプなんて日常茶飯事です」




「地獄ってすごいね」



「あなた、地上から来たんですか?」


「あぁ地上から来た」












「なるほど」





デイモンは少し間をおいて話した。

どこか、軽い笑みを浮かべた。それにレオナは気づいていない。



「そこに美味しいお店があるのですよ、行きますか?」




「ああ行く」



「では行きましょうか

案内役ですから全て熟知しているのですよ、こんなとこにも美味しいお店はあるんですよ〜」






歩いて移動。空は赤色だ。しかし黒よりの赤でとても奇妙な色をしている。歩いていると、たくさんの店が並んでいる。ここら辺に来ると人(?)みたいなのがたくさん増えてきてデイモンを何回も見失った。






「人が増えてきて、ここは賑やかだな」


「こっちへ来ると少し治安は落ち着くのですよ。

ここだけ見ればいい街なんですがね」


「たしかに、雰囲気が違うな」


「ええ」





デイモンとレオナはお店に入った。

【プロディティオ】ここは、様々な料理が提供される店舗である。よく観光客はここのお店に案内される。魔人族はよく人肉の塩漬けを注文するらしいが、どこから仕入ているのだろうか?



椅子に座りメニューを広げる。


「所で......

ジゴコインはあるのですか?」


ジゴコイン。それは地獄での通貨みたいなものである。しかしあいにくレオナはそのことを知らずジゴコインを持たずに地獄にきてしまった。




「なんだそれ?」



「地獄での通貨ですよ」



少し考え財布を何度も確認するデイモン。





「その様子では持ってないですね〜まあ、誘ったのは私ですし今回は私の奢りとしましょう」



「ああ本当か?助かる」




メニュー一覧

人肉の塩漬けMGM &

ラーメンMGM &

etc



「あ一人肉の塩漬けだ!これが一番の目玉、美味しいんだよね〜」

デイモンのシッポがフリフリしている。動物の多くは尻尾に感情が出るらしい。




(なんか可愛いな)

(まぁいい)



「ラーメンを頼む」



「じゃあ、私は人肉の塩漬けで〜4つ〜!」




(え....引)





「んっふふっふふ~」


デイモンに見惚れているうちに料理が届いた。



「せ~の、いただきます」




「いただきます」

(まずは匂いから、独特の匂いがするが問題ない。いやあるか。そしてスープ。コッテリとした感じ。背脂人骨スープに近いな。次にチャーシュー。豚ではない。牛ではない。

これは?人肉?野菜も野菜ではない。これは?昆布が昆布ではない。これは人の髪の毛?)


「これ、入ります?」



「?」


「肉です、あ~んしましょうか?」




「いや、大丈夫」



「ええぇ〜」



シッポが垂れた,




「ご馳走様。ありがとう奢ってくれて」



「はい!

大将~ご馳走様です!」



「そう、話があるのだが」



「なんでしょう?」



「閻魔門はいけるか?」



「閻魔門......ですか........」



デイモンは少し困惑していた。



「俺は目的の為に閻魔門に行きたい」



「目的ですか......目的とは?」



「ごめん、それはまだ話せない」




「そうですか......でも、私が教えないと閻魔門へと行けないですよね?」




「うん」


「まあ、しょうがないですね」



「教えてあげましょう、特別ですよ」



「ああ頼む」



「そうですね、まず閻魔門にそのまま行っても開きません」



「たしか、鍵を探す。のではないか?」




「そーうですね、よくご存知で鍵を探す必要があります、鍵を持っている

のは第Z代獄炎の王【フュエルノル】フ

ュエルノルが持っております。獄炎の王が座すとこはフュエルノルの樲城きょじょうと言う場所です。」





「案内致しましょうか?」




「ああありがとう」




「着きました」




「ここが」





「フュエルノルの樲城です」



「でかいな」




圧倒的な存在感を放つ城、野良の魔人たちは近づかないどころか見ようともしない。







「では私はここまでで」



「あぁ、ありがとう。助かった!」











城に入る。

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