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18話 組織編2 ネリスとディーゼル 

フォルスト大陸の犯罪組織『ディゼール』とアズール大陸の犯罪組織『ネリス』が現在、フィーリン大陸の東の領土を奪い合っている。

ディゼールの拠点にて。一人の兵が、白銀の防具を身にまとった人物に報告をする。


「トゥース様、ネリスの動きがさらに活発となっています。」


名は、トゥース。フォルスト大陸犯罪組織ディゼールの第弍番隊隊長である。口数は少ないが剣の実力は高い。任務に真面目な人間であり、ボスからの命令を第一に動いている。ボスをとても尊敬していて命に逆らったことはない。ディゼール内でかなり実力は信頼されている。組織の仲間ともよくご飯を食べたり仲間思いである。



「わかった、再度、ネリスの西からの攻撃に気をつけろ。砲弾を準備しておけ」


「了解しました。砲弾係は西に向けて警戒を強めろ。ネリスがいつ一気に攻めてくるか分からない。砲弾の弾は高価だ。しっかり狙えよ」


一方、ネリスにて。

ネリスのボス。ブララ・ブーラー。残虐性が高い一面をしており、殺人に関しては容赦がない。日頃は奴隷の骨を砕いて遊んでいる。

ネリスはブララ一強の組織のため、幹部はおらず編成はブララかゴミ、か、に分けられている。1人の兵がブララに伝言する。


「ブララさま、ディゼールの人質がなかなか口をわりません。」



「ああ、少し前に捕まえたやつか。いい俺が行く、まったく俺の玩具はいつ言うことを聞くんだ」


そうして、司令室のような場所からブララは出て行った。ブララは少しめんどくさそうにしていた。独り言が頻繁に出ていた。ブララが、見知らぬ影に気づく。



「あ?誰だお前」


そうブララが言った。



ブララの前に刀を持った金髪の人物が道をふさいた。ブララは先の怒りをその金髪の人物に全てをぶつけた。その金髪剣士に包丁を投げたが擦りもしなかった。


「やるなお前、名前は」


「そう名を名乗るのがあんたたち悪役の役割なんか?」


金髪の剣士がブララに対して挑発をする。ブララはいきなりの挑発に怒りを露わにしたが、深呼吸をし冷静さを取り戻す。その挑発には乗るほどバカじゃねーと言わんばかりのニヤけ顔で金髪の剣士の顔を見ていた。


「まあ、いいさ。俺はお前なんかとやり合う時間もねえんだわ。さっさとどけよおお」



ブララが大振りで金髪の剣士に向かってハンマーを振った。


「気絶って言われたからやりずらいねん」


「なんのこと言ってんだてめえええええええええ」


ブララのハンマーは何もないところで空気を切っているだけであった。バカな、そう思っていてももうすでに遅かった。ブララは金髪剣士の場所を見失ったのである。目視した時点でもすでに遅かった。刀を抜いていない鞘の状態で、脳を何回も叩かれ脳震盪により、ブララは気絶した。


「気絶されるのむずいな。やり過ぎた気もするけど大丈夫か?レオナに怒られる気がする.....」




________________________


少し前。


「レオナあれって多分ディゼールとネリスじゃない?」


「なんでハール知ってんの。」


「さっき村の人から聞いたのもそうやけど俺が昔のころあいつに喧嘩売ったから覚えてる。」


「何してんのハール」


「これをどうにかしないと、俺らフィーリン大陸行けんよな」


「そうやね、片付けるか。殺すとめんどいことになるから気絶だけだぞハール」


「うんうん」


「ほんとにわかってるん?」


「俺は、ネリスの方行ってもいい?」


「うんいいよ」


「じゃ、終わったらここに集合で」


ハールは手を振った。



________________________

「トゥースさま、さらなる伝言がございます」


「なんだ、手短に話せ。」


「はっ!ネリスの動きが止まりました。」


「なんだと、それは本当か?」


「はい、先ほど砲撃係からの連絡で『砲撃が急に止んだ』と言っており、ネリスの兵士たちが拠点へと戻って行きました。」


いや、急に攻撃を止めるなんて、ブララの性格からしてありえないえないな。もしかすると、攻撃を止めることに意味があるのかもしれない。それか、攻撃を止めるほどを攻撃を仕掛けてくるのか?


トゥースは思考するが、相手の行動を読めていなかった。

そうしていると、大きな足音がこの司令室に向かってきた。


「おい、隊総司令部トゥースどうなっている。ネリスの動きが止まったぞ?一体どうなっていやがる」


石製の重たいドアが一瞬で開いた。出てきた人は、壱番隊隊長ドーヤであった。少し焦っているような感じが滲み出ていた。トゥースはなんだいつもの事かと普段のドーヤで少しホッとしたのである。普通、壱番隊隊長に隊総司令部を任されるが、このディーゼルは少し違う事情で弍番隊隊長が隊総司令部であるのだ。その理由は、ドーヤの圧倒的な冷静さの無さである。隊総司令部の人間が冷静さを無くすと、全ての隊が戦況や情報が分からずに混乱に陥ってしまう。ディーゼルのボス。ハーズ・デリアは、それを考慮し、任務に真面目で、隊のみんなから信頼されている、トゥースを隊総司令部に任命した。


「なんだドーヤか。あんまり子供のように騒がないでくれ俺も今の状況をあまり掴めていない。だからとりあえず落ち着いてくれ」


「ああ....」


「ドーヤ、参番から陸番隊隊長を呼べ各自、戦闘に備えろ」


「分かった。とりあえず彼らを呼んでこよう」


そうして、ドーヤは司令室を出て行き、他の隊長に会いに行った。この組織ディゼールはトップにボスのハーズ・デリアを置き、部隊を5つ編成している。


「ちょっとナーナ今、砂で遊んでいる場合?」


「ナーナお砂たのしい!!」


伍番隊隊長のセーナと陸番隊隊長のナーナであった。ナーナは知能は子供だが陸番隊隊長を指名されるほどの実力がある。


「トリー最近、羽抜け過ぎじゃないか」


「そうかな!!!これでも毎日手入れはしてるっぴ」


「ハーラーこそお胸お........」


トリー参番隊隊長である。普段はずっと毛の手入れをしているが、羽があり過ぎて毎日やらないと部屋が大変なことになる。そして、トリーは思った事はすぐに口に出してしまう。ダメ人間である。少し違う。人間ではなく、鳥族と人間の子どもである。ハーラーの拳が鳥の分厚い羽を貫通し、トリーの皮膚が赤くなる。トリーはハーラーの攻撃で気絶した。やり過ぎた、と思ったハーラーであった。でも、トリーの自業自得である。トリーは羽の手入れではなく、性格の手入れをするべきであるとみんなは思っていた。


「おい、浮かれている場合か。今からネリスに総攻撃を仕掛ける。今、ネリスは攻撃を止めている攻めるのなら今のうちだ。」


そう、ドーヤが言った。しかし、ハーラーが反論する。


「逆に、攻撃を止めるってことは、止めることが都合に良い結果になると判断したからではないのか。攻撃を止めればディーゼルは総攻撃を仕掛けてくると企んでいる可能性も捨てれない。今は迂闊に総攻撃を仕掛けるのはかなり危険だと思うよドーヤ」


そう隊長達が話をしていると、何やら下の階の方で、大きな音がした。


「とりあえず、2人とも話は後にして。ナーナが強く警戒しているかなり手強い敵だよ。」


ナーナは、相手の実力をすぐに理解することができる。彼ら隊長は能力を持っていないが、それぞれの感覚が強く研ぎ澄まされている。


「お前何者だ」


ドーヤがそう侵入者に問い詰めた。


「俺はただ、通りすがりの旅人で.....」


「いや、それはないな。お前がネリスの使者だな」


「え?」


レオナは混乱した。


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