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16話 三貴魔への決意

デイモンが落とした石の詳細を調べるために俺たちは、ドスさんの場所にいった。

地獄は、城はもちろん誰もいないが商店街や飲食店などには数々の魔人や、人々がいた。

 魔人は魔人では優しい魔人はたくさんいる。

全ての魔人が悪いと言うわけではないのだ。ハールと話していると時間があっという間だった。いつの間にか、ドスさんの装備ショップまで来た。


「ドスさん、久しぶり」


ハールがそう言うとドスさんは嬉しそうだった。

でも驚きもあった。ハールとレオナの装備がとてもボロボロだったのだ。


「傑作だったのに...」


と、ドスさんは少し悲しそうな顔をしていた。レオナとハールは見つめ合いとてもきまづそうにしていた。


「そう言えばレオナとハール。城の者たちが急に消えたのは知っているか?一昨日ぐらいから大騒ぎになったらしいぞ」


レオナとハールはまたもや見つめ合いドスさんに城に行ったことを詳しく伝えた。王が城にいなくなったことや城について詳しく話した。


「そうか、王が地上にいったのか

 今の地獄は民の不信感が表に出ている。それは王や三貴魔たちがまた活発に動きだしているということ。レオナやハールの話を聞く限りこれは本当だったと言うことか。」


「なるほど、だから俺がこの街に来た時かなり治安が悪かったわけだ。王という強者への不信感による精神やストレスによる心の乱れによるもの。」


「そうだな、今のこの街は昔より治安がかなり悪くなった。」


「あの、一個質問いいですか。三貴魔ってどういう連中なんですか」


「三貴魔。そいつら王直属の配下であり地獄屈指の実力を持っているもの達だ。彼らは敗者を嫌い、王を讃え、禁呪をも、使用することができる地獄の最強実力者だ。神でさえ、勝つのにも苦労を伴う。だが、ここ数千年彼らは顔ぶれを変えずひっそりと隠れ、常に好機を狙っているのだ。噂の話だが、三貴魔は数千年前に龍神族を壊滅に追いやったらしいぞ」


ハージの声がレオナの胸に響く。


「獄炎の王の首に刃を振るう。ヤードのためにも。世界のためにも。」


レオナの記憶の奥底にある。ハージの記憶。それから三貴魔へと強い殺意を感じ取れる。少しの出会いだった。ハージとユードであるが子供の頃のハージがすればとってもかっこよく、ハージはユードに見惚れていたのだ。

 ハージは、数千年の間に鍛錬しアーサーの伝承として、本に掲載されレオナが生きている数千年前の獄炎の王に刃を振るうことを実現した。しかし、三貴魔は一向に正体を現さず隠れ続けていた。


ハージさんの恩人の命を奪った。三貴魔。

ハージの記憶に、ユードの笑顔が浮かぶ。三貴魔の鎌に倒れた恩人。レオナの胸が熱くなる。「ハージさんの仇、俺が討つ。」レオナの声は静かだが、揺るぎなかった。「でも…今の俺じゃ、到底敵わない。」


「レオナ考えごとか?」


ハールがそうレオナに問いた。


「ああ。師匠の恩人の仇だよ」


「レオナに師匠がいるなんて初めて聞いたな」


「そんで若いもん、今日はなんのために来たんだ?」


ドスが言った。


ドスがそう聞くと、ハールは小さなポケットから拳サイズの石を取り出し、ドスに見せた。デイモンを倒した時に拾ったことを伝え、ドスは頭を悩ませた。


「こんなものがあるなんてな。初めてみたぞ。こんなものがあるのは。これは、魔法か?いや、これは禁呪なのか?」


ドスは一人で頭を悩ませた。そしてドスは少し考え事があるから一旦、ここで待ってくれと店のカウンターの前でレオナとハールは待っていた。


数分が経過すると、ドスは帰ってきた。話を聞くとこの石は相当すごいらしい。なにやら、術式のような物が刻み込まれており、ドスさんが調べたところワープをする、または転送のような能力が刻み込まれているらしい。


「おれは、何十年も装備ショップを経営してきたがこのようなものは初めてだ。だが、あのデイモンと言ったか城の幹部が持っていたのならかなりの重要な貴重品になるはずだ。」


「レオナ、その石を使ったら地上に戻れるんじゃないか?俺たちはなんとなく地獄に来たけど戻り方なんて知ったこっちゃないよな」


「確かに、ハールの意見にも一理あるな」


レオナとハールはドスさんにショップで防具を新たに買った。ドスさんには本当に感謝している。防具の管理や石の性能、内容まで調べてくれた。


とりあえず、俺たちはナール大陸に行って三貴魔を倒すことを目標にした。ハールがなぜか乗り気だったのが一番怖いが、だだ、戦いを楽しみたいだけだろう。俺とあった時からあいつは何も変わらずただ好きなことで生きていくだけの頼もしい友達であった。

 石ですぐに、ナール大陸に行ければ何一つ問題はないのだが、そう簡単にはうまくいかないことは受中承知している。

 ハールと歩きながら家に帰っていた。今日の晩御飯はカツカレーであった。

 こいつはとことん俺の好物を知っている。



「レオナ、電気を消すぞ。おやすみ」


「ああ、おやすみ」


目を閉じるとまた、ハージさんの記憶が流れてきた。ユードがハージの去り際に言った。

『生きろ』がレオナの心に深く刺さる。ハージさんにも同じことを言われたっけ。いつのまにかレオナはハージさんとユードを同じ師匠の様に重ねていたのであった。





 「ハージさん、俺は間違ってないよね?」


ここ数日、レオナは大半の時間は鍛錬に費やしていた。ハールはあまり練習せずレオナの鍛錬の姿を眺めていた。ハールは思った。


(レオナの鍛錬元となっているのはやっぱりレオナの師匠が関係しているのかな。あまりレオナに聞きすぎるとレオナの心の傷をつけてしまうかもしれんからそっとしておこう。前もレオナの好きな食べ物を聞きまくったら怒られてもうたからな)



「準備はいいな?」


ハールがそういい、石を手のひらから投げ、宙に浮かせた。起動方法はドスさんから聞いた。


「なんでもいいから、衝撃を与えればいい」と。衝撃が当たる時には、ハールの手中にあるのでなくすこともないだろう。


どこにワープするかはわからないが、最低でも地上にワープして欲しい。とだけ、願った。あわよくば、三貴魔の近くへと深い何かを主軸として思った。

 しかし、まだ俺は三貴魔には勝てない。それだけはもう分かる。だから俺はこれから強くならなければならない。ハールを守るだけではなく、一人でも生きられるような、人間になるしかないと。


「レオナ、俺の隣にいつも居てくれてありがとう。これからも頼むな!」


「ああ、当たり前だハール」


石が強く光を持ち、ハールの家から強い光が漏れ出していた。商店街の者たちは驚いていた。


目の前が真っ暗になり、目を開くとそこは暑くもなく、寒くもなくそこは生き物が生きやすい場所の地上だった。辺りには草原が広がり、馬や牛、羊などが草を食べて子馬が親の馬の後ろを走っていた。


「ハール、石あるか?」


とレオナがきき、ハールが手中を確認したが、石は見つからず、やはりこの石は消耗品だとレオナは確信した。

とりあえず情報が欲しい。ここは地上のどこなのか。や、ナール大陸にはどうしたら辿り着くのかが知りたい。俺とハールの地上の旅路が新たに始まったのである。

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