表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あの時こうしておけばというターニングポイントに戻れたら君ならどうする? ただし性別変わるけど。  作者: KUZ
第八話 交換日記は何度かやったが、長く続いたためし無し。
22/71

1. キャンプ帰りにて

 全てがオレンジ色に染まった秋の夕暮れ。

 柄にもなく、その美しく変わった田舎の田園風景に見惚れた俺は、さらに生涯心奪われる事となる微笑みに出会う……


 江藤なつきの熱を帯び潤んだ瞳は、俺、八重洲ともかの心を永遠に掴んで離さない。



「ふーん、それでも女作っちゃうんだ……」


 

 葉月さん、人聞きの悪い事言わないで下さい。


「永遠に掴んだ?

 高校までの数年間に下方修正して頂けません?」


 ま、まあそれはそうなんだけど。

 でも心の中にずっと初恋の思いは有ったというか……


「そういうのは、浮気とは言わないんですか? 

 それぞれ2人に対して!」


 ええっ!?

 ちょっと、それは……


「この、浮気者ーーーーーー!」


 ごめんなさい!

 思いが至りませんでした!


「フン、まあいいわ、許したげる」


 ありがとう。

 ほんとは言いたかっただけでしょ、浮気者ーって。


「うん。

 何かさ、大人の恋愛っぽいでしょ、ドロドロしたやつ」


 はあ? それが大人か?

 あ、でも友達が劇団内でやってたぞ。

 ドロドロドロドロ。


「やっぱり!

 怖いわね、大人の恋愛って」


 おいおい、みんながみんな浮気してる訳ないだろ。

 俺なんて真面目なもんだよ。


「そうね、あなたはヘタレだったもんね」


 ヘタレと優柔不断と優しい人ってのは同類項でくくれんだ。


「じゃあ、なつきくんとあんたは同類ってわけ?」


 同類相憐れむってやつ?

 お互い惹かれ合って……

 って訳じゃないけどさあ。

 実際どうよ?

 なつき、怒ってる?


「ああ、さっきのキスをごまかした奴?」


 やっぱ、なつきにはバレバレだよね。

 いやいや、俺がごまかしたんじゃないから。


「ヤスコちゃんの言ってる事を真に受けてるの、ガキんちょだけよ」


 やっぱ、そうだよなあ。


「ちゃんと説明しなさいよ」


 ああ、分かってる。


 ん~、ダメ元で聞くけどさ。

 お前は、なつきに直接話したりできる訳じゃないんだろ? 


「出来ないわね。

 ただ、私の強い感情がなつきくんに影響したり、その逆も、かな」


 例えば?


「私がすごく気を付けてって思うと、そこを注意してくれる。

 なつきくんが凄く嬉しいと、私も同じ様に嬉しくなる」


 おいおいそれって、お前は守護霊なんじゃないの?


「そんな、違う違う。

 ただ、魂に寄り添うってのは、魂が繋がるって事みたい」


 そうなんだ……

 そういえば、今日、何か不機嫌だな。


「あんた今、帰りの車で爆睡中」


 ああ、そうだろうね。


「隣のとん吉ヤスコちゃんに超もたれ掛かってんの」


 そ、それって。


「なつきくんは、あんたを悪くは思ってないって事ね」


 そうか……

 俺はこの先どうすべきか。

 なつきを幸せに出来れば、葉月も幸福を享受できる。

 せめてもの俺の存在意義は、そんな感じかな。


「私にも分かんないけど、あなたがなつきくんの為に必死になってる時、あの方の嬉しい気持ちが流れこんでくるの」


 あの方……


「だから今のところ、間違った方向へは向かってないと思う」


 そうか、そうだな。

 とにかく葉月、お前を幸せにするよ。


「ええっ!?」


 たまに連絡に来るから、その時、今の幸福感を教えてくれ。


「あ、ああ、そういう事ね」


 あの方がどうとか関係なく、お前となつきには幸せを感じて欲しいしな。


「あんたさ、時々キモいよね」


 えーーーーーーーーーーーーっ!


「たびたび発言で問題になるんだからさ、いっぺん整理して喋りなさいよ」


 はい。

 昔からよく言われます。


「そ。

 素直な子は嫌いじゃないわよ」  


読んで頂きまして、ありがとうございます。

次話もどうか、よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ