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ガルシア戦記  作者: 千山一
第1巻 バスティアの魔族
13/199

第5章修行開始 No.1

クソ長い廊下を通って大きなドアをノックする。


トントン


「おう、入れ」

「すいません!トイレが長いちゃって…」

「ガハハハ!全然構わん!ほれ、ガルシアさんにつがんか!」


ベルは面倒くさそうにガルシアにつぐ。ガルシアは「どうも」とジェスチャーで返す。

バッツは「どうも、うさくさいなぁ…妙に優しいし、怒らないし…なんか、あるな…」と思えてしまう。


ガルシアとバッツとベルは、数時間ぐらい飲み明かした。そして、バッツはありとあらゆる物を取り出し奢ってもらった。

そして夜が更けて終盤を迎えた頃「何事もないだろう」と思っていたが、突然その時は訪れた。


「フ〜ッ、よう飲んだわい。もうそろそろ夜が遅くなるといかんから、今日はお開きじゃ。ところで、ガルシア、ベル、明日は何か用事があるかのう?」


しまった〜〜〜!!!

こんなに奢ってしまうと、すぐに断れない。

これは、難易度MAXだぞ!!!


「断るわ」


ベルは鼻をホジホジしながら言った。

キタ〜ッ、人のことは完全無視〜!!

ガルシアは一瞬、ポカーンという表現になったが、次の瞬間から「ニァッ」と笑った。


「ほう、断るとな。前々から気づいていると思うが、この藩上の町は江上国の忍者が着いてきたって事は知っているはずじゃ」


そうだよな。そう!だから、今後のことについてベルと一緒に話し合わなければならないんだ。ガルシアはベルの様子を見た。

「それぐらい、俺も知ってるぜ」という表現だ。なんだか、頼もしくなってきた。


「で、ここからは重要じゃ。もちろん、ワシが町長だから大規模な戦闘はせん。むしろ、ベルに会いたいから、公務をほっといて藩上にくるじゃろう…計算からすると、だいたいあと1日半ぐらいかのう」


フッフッフッ、だから計算入れて「断る」という発言したんだよぁ。ガルシアは余裕な感じでベルを見た。

ベルはオドオドしながら、汗をかいてパニックになってしまった。

…それぐらい、想定しようよ…ガルシアさん…ガルシアはため息をついてしまった。一方、バッツは勝ち誇ったかのように、こちらを眺めている。


「で、それでも断るって言うかいのう。今なら撤回してもいいじゃよ」


バッツは「ニヤニヤ」と勝ち誇ったかのように見ている。一方、ベルは睨むようにバッツを見てため息をついてしまった。


「フーッ…仕方がない。その依頼受けるよ」

「まだ、依頼って言ってないんじゃのう。まぁ、いい。では、依頼と条件を話すぞ。その依頼は…」


話はこうだ。依頼は前々からあった話だ。条件は修行終えた人は、より実践するべく都市の京行って欲しいとのことだ。

ただし、余裕を持って一週間までには着くことというのが条件だ。早く着くならOKで、一週間を過ぎると…あえて、ここでは言わないでおこう。だから、一週間は絶対なのだ。

ここでベルも条件を出してきた。ベルもこの条件は飲む。いや、むしろ積極的にする。積極的にするが、京から一つ前の太原までお別れする。お別れしたらノータッチ。ここまでがベルの話し合ってきた条件だ。

それから、バッツとベルは話し合った。

結論から言うとこうだ。ベルの条件は飲む。ただし、サボったりグチグチ文句を言わないことそれが条件だ。

バッツとベルは話しを終えると握手をした…キレイさっぱり事が運ぶ方が良いのだか…。


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