ボッヘボッヘボッヘッヘー
短編です。
文字数
700字ちょっと
内容
少しホラー
「ボッヘボッヘボッヘッヘー
ズッチズッチズッチッチー」
一体なんなんだこれは。
バラエティ番組を見ていた俺は奇妙なものをみた。
いきなりボッヘボッヘボッヘッヘーと歌い、踊る芸能人たち。
何が起きたのだろうか。
5回ほど繰り返して止まった。
しかしこの現象は続く。度々起こるのだ。
バラエティ番組の芸能人だけでなく、家族や外にいる通行人も突然これを踊り出す。
そしてその時の記憶は皆に残っていない。
この不可解な現象を見た人たちをSNSで探し、俺を含め5人集まった。
そして5人で話してるうちにまた、あの現象が……
「ボッヘボッヘボッヘッヘー
ズッチズッチズッチッチー」
ここにいた5人は誰も踊らず。
なんとこれが2時間も続いたのである。
続いてる途中、1人がなんとなく真似をしてみた。
そしてこの現象が終わったとき、その1人は現象が終わっているにも関わらず、ボッヘッヘーをやめない。止まらない。
やめさせようとしてもやめない。
そいつはもう駄目なのかもしれない。
これは俺たちを狙った攻撃のようなものとかわらなかった。
だって真似したらこうなるんだから。
なぜか止まらないその1人。
そしてまたあの現象。
いつ終わるかわからず、頭がおかしくなりそうで、誰もいないところに逃げても少し聞こえてくる。
2人目が諦めて真似をした。
現象が5時間で止まり、その2人目ももうボッヘッヘーをやめない。踊り続ける。
3人目、4人目と俺以外は全員おかしくなった。
俺は家に帰り、母親に晩飯を作ってもらう。
すると母親がボッヘボッヘボッヘッヘーと言い出した。
ボッヘボッヘボッヘッヘーズッチズッチチー
真似をしてみた。
「え、なにこれ。楽しくなってきた、あははははははは!」
ボッヘボッヘボッヘッヘーズッチズッチズッチッチー
おわり
読んでくださりありがとうございました!