斜向かいの女
掲載日:2022/10/11
街角で春子を見た。
春子は人生に前向きだ。
実証願望をしっかり持っていて、
曲輪は少し後退りする。
曲輪は少し高めのコーヒーブレイク。
いつかの夕日を線で描くように、
小説を書く。
春子は恵まれているが、
幸せよりもキャリアを選んだ。
悪いことではないが、
曲輪の考え方と違う。
真っ白な熱気球。
あの日、燃え広がった
あの気球を自分自身に
投影する。
春子は炎だ。
空中散歩を諦めた曲輪にとって
春子は異物に近い。
昔の仲間のようで、
嫌いではないが、
斜向かいの女だなと
曲輪は思う。
そろそろ時間だ。
春子が仕切る研修会場に行こう。
このくらいで小説を終える。
春子は架空の人物だけれど、
貴女だと思うよ。




