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1話
鬱治療中の作者です。リハビリがてら少し書いてみようと書いてみました。
「……ラス! …アグラス! しっかりしろ! アグラス!」
誰かに呼ばれている声がする。意識がはっきりしない。
「おお、アグラス! 気が付いたか。倒れた時はひやひやしたが、大丈夫そうだな。今日はそのまま横になっておけ。無事だったならそれでいいんだ。」
何が無事なのだろうか。俺は確か、残業で書類の作成を頼まれていたはず…。
「ああ、やっぱりベッドまで運ぶか。こんな所よりもよっぽどいいだろう。」
ああ、課長。すみません。まだできてないんですよ書類。もうちょっと休憩してからやりますんで、もう少し待っててください。
――――こうして、山田隆夫は、知らないうちに異世界へと転生していたのだった。