~危機意識は変わらない~
「あたまいてぇ...」
昨日俺は、2歳年上の会社の先輩に好意を伝えてきたんだが、あっけなく振られたんだ。
先輩とは飲みに行くほど仲が良く、よく話してて親友だったはずなのに。
「ゔっ...頭痛がっ!」
「あれ?...さっき...なんだっけ。ひとまず家に帰るか」
「俺の家は東京の一等地や。なのに明かりがない!どういうこっちゃ!」
数分後突然、暗闇のなかに一点の青い光とともに生暖かい風が吹いてきた...
「気持ち悪っ」
不意に声が出てしまったが、仕方ない。カエルの胃袋の中のような生暖かい風だった。
「気持ち悪っ」
青い光はその間にも徐々に大きくなり俺の子を飲み込んだ。
「ねーねー」
どこかから、俺を馬鹿にしてるような声が聞こえたが、無視することにした。
「あっ。ちょっ。ちょま!待ちなさいよ!無視したでしょ!」
なんだろう。いつも危機意識が低いといわれ続けた俺でもわかる。
かまったら絶対後悔する気がする...
「あっ。もしや私がカエルの吐息をあなたに浴びせたから怒ってるの?? ねっ?そうでしょ!そのことについては謝るわ。それか、あれ?あなたの目をほとんど見えなくしたこと?ねぇ!どっちなのよ!」
んっ?、今すごいことが聞こえた気がしたんだが...
「いや、何してくれてんねん!!!」
「てか、ここどこだよ!」
あの女に言ってやったぜ。これで解決っ...
「ってしてねーよ!」自分で突っ込んで呆れてくる。
「もう知らないもんっ!」
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