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あなたが彼女になるなんて私が許さない  作者: です。まっすん
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2 通学路


 2車両編成の電車に乗り通勤・通学の時間帯のはずなのにまったく席が埋まっていない状態であった。しかし私は座らずに自動ドアの前に寄りかかっている。立っていたい気分なのだ。

 私は流れていく一面緑の田畑を見つめながら、絶対赤字路線だろうなぁと無駄な考えを浮かべていると、後ろから肩を叩かれた。

 私は反射的に振り返ると自分よりも背が高く茶髪が印象的な一見チャラい男子がいた。

「おは美咲!」と軽く挨拶されたので「おは、樹」と、適当に返した


 この男子は絹山 樹 私の高1の時のクラスメイトである

高2となった今はクラスは違うが、電車で乗り合わせるたった一人の男友達である


「そういえば、どうしたの?こんな暇すぎる風景見つめてて、いつもならスマホいじってるのに」と車窓から見える畑を目で指す

「あぁ・・・。それは・・・」とスマホの充電がないことを樹に伝えた。

私は状況を話しながら思いついた。

「そうだ。スマホの充電器貸してくれない?」と話の途中で樹に問う。

樹は「うんいいよ。」と快く応じリュック内を漁る

 「はいこれ」と渡されたのはモバイルバッテリーはなくコンセントに刺すタイプの「充電器」を私の手のひらに置いた。

私は「これじゃない!」と反発し樹に返す。

樹は笑いながら「大丈夫ちゃんと持っているから」と言い、今度は本物のモバイルバッテリーを私に渡してきた。からかっていたようだ。


 私は樹に貸してもらったモバイルバッテリーをスマホに接続しスマホの電源を入れる

スマホを象徴するようなロゴが出てきてから10秒程度で起動しホーム画面がでてきた

そしてメッセージアプリから通知がきたのでアプリを起動し美貴から送られてきたメッセージを見る。美貴は「すみませんスミマセンスミマセン....。」と平謝りしてきた。当然私はそんなの許さない「ふざけるなぁ!!この罪はプリン10個奢り!(゜∀゜)」と送る。しかし既読になるが返信はしてこない

 私が一方的に美貴を責めていると樹が私のカバンを見て疑問に思うように「カバンのストラップ変えたんだ」と呟いた。私のカバンはウサギのストラップが大量についていたので気づくのも無理はない。

 私は「はぁ〜」とため息を漏らし樹にカバンの件について説明する



説明が終わった後「まじで?おもしろっw」と、樹は笑い出す、当人からしたら笑い事じゃ済まないのに。

樹の笑い声に反応したのこの電車の私たち以外唯一の人、新聞をいつもよんでいるおじさん(通商 新聞おじさん)がこちらを見てきた。笑い続ける樹とこちらを見るおじさん。そんな状況で私は苦笑いしかできなかった


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